10月の宮古島☆島の食材を使ったイタリアン ドンコリism

さて、宮古島での滞在も最終日。新城海岸でのシュノーケリングを夕方に切り上げ、いったん宿へ戻りシャワーを浴びてから着替えます。さて、ぼちぼち向かいますか。予約は19時ですからね。

旅先では地元のローカルフードをいただくことが楽しみの一つですが、今回は一発だけ何か美味しいものも食べたいねという意見で一致していました。いや、もちろん基本的には何を食べても美味しい私たちですから、宮古島でこの日までいただいた食事はすべて大満足だったわけですが、一度ぐらいは少しだけ上等な食事をしても良いだろうと。友人から真っ先に挙がったのが「宮古牛」です。

宮古島で「宮古牛」と言えば、おそらく仙台では「仙台牛」のようなもの。地元民はそう頻繁に口にする機会は無く、売られているところも食べられるところも限られているようです。過去の旅で見た限りでは、宮古島や石垣島、そして多良間島などで肉牛の飼育が盛んに行われていました。その宮古島生まれの牛たち。それらはやがて本土へ出荷され、有名ブランド牛へと変身するのだそうです。

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友人から「宮古牛」のリクエストがあったために、一軒の焼肉店に目星をつけておいたわけですが、実は隠し玉として一軒のイタリア食堂も用意しておきました。美味しい牛肉を食べたいのは山々ですが、食べ盛りをとうに過ぎた私たちにとって、積極的な肉食街道はいかがなものか。むしろ地元の食材を使ったバラエティに富んだイタリアンも良さそうですよ。私のプレゼンテーションが功を奏したのか、かつてアルファロメオに乗っていた友人も徐々にイタリアの方向を向き始めました。そこで!

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予約を入れたのは、宮古島市内の繁華街にお店を構える「ドンコリism」。人気店だった「ドンコリーノ」というお店から、少しだけ趣を変えて移転されたのだとか。もちろん私も初めてでしたが、税別3,500円で用意されるというシェフのおまかせコースにパフォーマンスの高さを予感したのです。

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結果は大正解。宮古島で調達される海と山と畑の食材がふんだんに使われているのはもちろんのこと、パテやパスタやパンまでもが自家製だとのこと。出されるお皿はすべてが美味しいのですが、タコとオリーブが入ったフジッリは絶妙の風味と辛さで悶絶級。宮古牛が食べたいと言っていた友人の気持ちも通じたのか、宮古牛のボロネーゼは肉の旨みが満点級。実に満足な最終日の晩餐でした。

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南国に旨いもの無し!旅行前はそう言い切っていた友人でしたが、今回の旅で少しはその持論が崩れたのでしょうか。例えば、宮城県と沖縄県ではどちらに美味しいものが多いのか、といった話しは不毛な議論かもしれません。要は、その土地で地のものをいただくのが一番のごちそう。そして、この日本は各地にそれぞれの美味しいものが確実に存在しているということです。お店を出ると着いた時のにわか雨は上がっており、スッキリと凹んでいた二人のお腹はパンパンに膨らんでいました。