久しぶりに、またもや5月末の旅行記を。
今回も石垣島の名蔵地区にある「石垣やいま村」。その園内に「リスザルの森」があるのです。もちろん私が生まれたところではありませんが、サルと聞くとなんとなく他人とは思えないフシもあり、この可愛いリスザルたちをご紹介させていただきましょう。
確か八木山動物園でも見た記憶があるリスザル。そのリスザルの中にもいくつかの種類があるらしく、ここ石垣やいま村の「リスザルの森」には、ボリビアリスザルという種のリスザルが放し飼いされています。文字通り、野生に近い状態の小さな森の中にリスザルたちが飼育されているのですが、周囲は少し高いフェンスで囲まれているものの、天空がネットで覆われているわけではありません。脱走するつもりならば容易なことなのでしょうが、おそらく彼らはここの住処が好きなのでしょう。
この森に、いったい何頭のリスザルがいるのでしょう。ざっと観て回った感じでは、少なくとも20~30頭以上は飼育されているかもしれません。案内板によると、体長は約30センチで、尾は約40センチ。体重は600gから1kg前後だとのことですから、我が家のニャンコ先生たちに比べればはるかに軽量クラスです。そのせいか動きは実に素早く、まるで飛び回る忍者のようです。
ここ「リスザルの森」は野生に近い状態とは言え、こうして毎日のように私たち人間が現れることでずいぶん人には慣れている感じを受けます。もちろん、それが見応えと可愛らしさに繋がっているわけで、彼らの動きや表情を観ていると、やはりどこか人間と共通する部分が多いと感じるのです。
そう言えば、ずいぶんと前のことですが、白石蔵王にある「蔵王キツネ村」を訪れたことがありました。少し起伏のある森の中に何種何頭ものキツネが放し飼いにされている、いわゆる「キツネの森」です。「リスザルの森」と「キツネの森」。どちらも彼らは私たちを観て「人間の森」と言っているのかもしれません。