その昔、喫茶店に入ると「ホット」を注文する人たちがいました。ホットちょーだい！あるいは、ホット２つね！という具合です。ホット？ホットです。おそらく現代では通用しないでしょう。
ホットちょーだい！は？ホット・・の・・何でしょうか？いやいや、だからホットだよ！ホット・・ケーキ・・ですか？ホット・・ドッグ・・でしょうか・・。ホットっつったらホットだよ！
私たちよりも少し上の世代の方々が使っていた「ホット」という言葉。もちろんホットコーヒーのことを意味していましたが、なぜ「ホット」と略していたのでしょう。おそらく「ホットコーヒー」と「アイスコーヒー」を明確に区別するためだと思われますが、今や過去の言葉となりました。
さほどメニューが多くない頃の喫茶店では通用したのでしょうが、時代とともにブレンドコーヒーやストレートコーヒー、またアレンジコーヒーなどが出されるようになると、この「ホット」という魔法の言葉では何も進まなくなるわけです。しかし、どこか懐かしい飲み物ではある「ホット」。
今年に入り、泉区役所の食堂で実に久しぶりに「レスカ」を見ました。レモンスカッシュ。これも最近はめっきり口に入らなくなった絶滅危惧種の飲み物ですが、その昔は喫茶店や百貨店の大食堂などにも用意されていました。ホット、レスカ、クリソ。誰が省略したのでしょう。
今月の29日からネクタイを外させていただいていますが、盆も正月も実は仕事以上に忙しいのは皆さんと同じです。やれ大掃除だの、やれ買い出しだの。さらには、それぞれの実家でお年越しの食事会やら。先ほど実家から戻り、ホットを飲みながら少しほっとひと息ついたところです。
今年一年、当「あっぺとっぺ百貨店」をご愛顧いただきまして、まことにありがとうございました。ご来店くださる皆さまのおかげで、こうして開店し続けることができました。明日からは新年。気持ちをあらたに、よりいっそう面白い百貨店を目指してまいりますので、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。新年が皆さまにとって素晴らしい未来となりますように！
