鶏団子スープと南高梅がセットでマル得な鶏三和の親子丼

先週のことです。街ナカで仕事があったので、少し早めに駐車場へクルマを入れてから定禅寺通りをてくてくと一番町方面へ。約束の時間までは約1時間。せっかくなのでどこかで昼食を食べようという作戦でしたが、時刻は14時を回ったところ。おそらくランチタイムはすでにお片付けの時間で、せかされながら食べるのもイマイチです。やはり・・「そばの神田」か?

こういう時にまったく持ちネタが無い私は実に残念なオトコですが、一番町を南へ進んでいたところである一品を思い出しました。お!おやこ丼!久しぶりに良い献立なのであります。くるりんちょ。田原俊彦氏ばりの華麗なターンで一番町を逆もどり、入ったのは「仙台三越」。

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向かったのは地階の食料品のフロア。「鶏三和」という鶏肉専門店がイートインとして6席ほどのカウンターを用意しており、そこで味わう作り立ての親子丼がなかなか美味しいのです。

時刻は14時過ぎ。ちょうど一人の女性客が食事を終えて席を立つところでした。献立は3種類。「名古屋コーチンの親子丼」と「比内地鶏の親子丼」が780円で、無印の「親子丼」は580円。あれ?コラーゲンのスープと梅干しがセット?もしかして値下げしたでしょうか。

親子丼をお願いします。コートを脱ぎながら厨房のお姉さんにそう伝えると、どの親子丼ですか?笑顔の知らない無表情のお姉さんに返されます。どの親子丼って・・無印は「親子丼」としか書いてないじゃんか・・と思いながらも、3番の普通の親子丼で、と笑顔で再注文。

いらっしゃいませ~!愛想良くそう言いながら調理をバトンタッチしたのは、厨房の中に入ってきた少し年配のベテラン女性。ホっとしながら献立を見直すと、以前に食べた時にはスープが別売りで梅干しも付かなかったはず。実質的な値下げに踏み切ったのかもしれません。

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やがて出来上がった無印の「親子丼」。作り立ての熱々が美味しくないわけがありません。空腹もピークに差しかかっていたこともあり、フガフガ言いながら右手を休めようとはしません。鶏肉はいつも口にするものと比べて明らかに歯応えがあり、ブランド鶏でなくとも私のバカ舌には十分だと感じました。惜しかったのは、卵に少し火が入り過ぎていたこと。とは言え、この親子丼に鶏団子スープ、そして南高梅はちみつ漬けがセットで580円は納得のご馳走です。

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実にシンプルで名の知れた献立である「親子丼」。しかし、意外に口にする機会はありませんでした。食べ終えてお茶を飲みながら急に思い出したこと。そう言えば、今年は「はらこ飯」を食べずに終わりそう。カテゴリは違えど、あれも一種の「親子丼」なのかもしれません。