「気分の悪い方はこのボタンを押してください。」と書かれた緊急ボタン。本来は医療施設などで目にするシステムですが、コレは意外に応用性があるのではないかと思うのであります。
私たちの日常生活においても、気分が悪くなった場合にはこのボタンを押すことによって何とか悪化を食い止め、さらには徐々に気分と体調を回復させる役割を持つという重要なボタンなのです。
例えば、職場でいつも叱られるイヤな上司の机に設置するというのはいかがでしょう。
今日もまた朝から呼び出されて説教です。確かに悪いのはこちらかもしれませんが、朝からガミガミと説教を食らうと今日の1日は台無し。せめて夕方であればこちらも素直に聞く耳を持つのですが、朝一番の説教はとても気分が悪くなるものです。そんな時には、一気にボタンを押してみましょう。
あなたはこのボタンを押すだけで、上司が座る席の天井からはブリキのタライが落下し、もちろんそのタライは見事に説教をタレる上司の脳天を直撃します。そうです。昔によく見たドリフのコントのような結末。社内に響き渡るブリキの音で、おそらくあなたの気分はぐっと上昇することでしょう。
自宅にも1台ほど設置しておくべきかもしれません。家庭内では、些細な言葉のやり取りで気分が悪くなることがあるものです。あーだのこーだの。言っただの言わないだの。
そんな時にはこのボタンを押してください。たちまちこの装置からは「笑点のテーマ」が流れ出し、誰かがもう一度ボタンを押さない限りは、延々と「笑点のテーマ」曲が部屋に鳴り響くのです。
どちらかが吹き出せば事は穏便に進み、徐々に気分も回復を見せるでしょう。しかしながら、時にはこのボタンが逆効果になって装置自体を壊されないとも限りません。このボタンの効果が見られない場合は、残念ながらその責任を負いかねますのでくれぐれもご注意ください。