ピーチ航空で行く 仙台-関空日帰り弾丸ツアー

自他ともに認める飛行機好きである実家の父親。乗るだけではなく、飛行機を眺めるためだけに仙台空港へと足を運ぶこともある強者であります。そんな父親と、2ヶ月ほど前に昼食を共にしながらこのような会話がありました。そういえばお父さん、ピーチ航空に乗ったことはあるの?いやまだで、ちょうど乗りたいと思っていたところなのであ~る。やっぱりね。ネットで予約してあげますか?

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いわゆる「LCC(ローコストキャリア)」と呼ばれる格安航空会社の一つであるピーチ航空。正式には「ピーチ・アビエーション」とのことで、昨年から仙台空港にも関西空港線を就航させたのは新聞などでも報道されました。ピーチはエアバスのA320の200を使っていて、それにも乗ってみたいんだとうんぬんかんぬん。父親の説明に対し、バスは市営バスしか知らない私はちんぷんかんぷん。

結局のところ、黄門様に同行させていただく助さん役として私も一緒に初ピーチを遂行することに。

せっかくだから一泊して大阪見物でも?しかし、私の提案はバッサリ。いやいや、あちこち歩くのも疲れるし、今回の目的はピーチ航空でエアバスのA320に乗ること。日帰りで十分だし、関西空港をのんびり散策するのもまた楽しや。マジすか。大阪に上陸せず、仙台-関空を日帰り?マジすか。

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ということで、ピーチ航空で仙台空港から関西国際空港まで行き、タッチして帰ってきたのが先月の29日。格安航空会社だから格安運賃で行こうと、セールで選んだのがこの日だったわけです。

お一人様あたり行きが3,840円で帰りが5,800円。これにそれぞれの座席指定料金が440円ずつ。さらにクレジットカードの支払手数料が加算されますが、最終的な支払いは2人で往復22,360円。安っ!

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すでに多くの皆さんが利用されているであろうピーチ航空。3千円台だの5千円台だの、まるで中距離タクシー代のような運賃に、初ピーチの私は正直なところ半信半疑。機内には吊り革がぶら下がっており、まるで山手線の満員電車のような有り様ではなかろうか。座席には自転車のペダルが備えられ、揚力が不足してきた際には乗客全員でそのペダルをこがせられるのではなかろうか。様々な不安が頭をよぎったのですが、拍子抜けするほど普通で快適な空の旅を楽しむことができました。

革張りのシートは前席のバックレストまでの空間が少し狭いような気がしましたが、仙台-関空間は1時間30分前後と、それが大きな問題になるようなことでもありません。仙台を9時20分に飛び立ち、帰りは関空発16時30分で仙台へUターン。それでも4時間以上は関西国際空港のターミナル内をたっぷりと散策でき、昼食を食べてお土産を買い、優に1万歩以上を歩くことになった日帰りの旅。父親の言うとおり、これだけでも意外に楽しむことができたわけで、年長者には従うべきです。

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ピーチ専用となる関西国際空港の第2ターミナルは鉄骨むき出しだったり、搭乗手続きはセルフサービスだったり、キャビンアテンダント嬢はどこか隣りのお姉さん風だったりと、様々なローコスト策を打ち出しているとみえるピーチ航空。しかし、私たちを安全に目的地まで運んでさえくれれば、これはこれで十分だと思えてきます。数年後には民営化されるらしい仙台空港。その仙台空港を発着するLCCの枠がさらに広がり、低料金で実現できる旅行の幅も広がることは望むところであります。

ちなみに、飛行ルートが変更されない限り、仙台から関西国際空港へ向かうピーチ便は左側の座席から富士山が拝めます。帰りは早い便なら右側に富士山。夕刻だと暗いので左側で夕景をながめるのが良さそう。父親はさっそく次回のピーチ旅行を模索中。はたしてどうなりますことやら。