地上デジタルチューナー

先週の土曜日から、一年ぶりに我が家へ泊りに来ていた実家の父。今回のショートステイもいよいよ今日までで、彼岸の墓参りも兼ねて実家まで送っていくことになっていました。

そこで、以前から懸案事項だったことを切り出してみることに。あそこに置いてあるテレビはどうするの?来月から視られなくなりますよ。あ~どうしようか・・。チューナーは高いのか?

震災の影響を考慮されて、岩手・宮城・福島の東北3県は地デジ化が延長されていたわけですが、その期限もいよいよ今月末までに迫りました。おそらく再延長はありませんので、このままでは4月1日から延々と砂嵐を視るはめになり、そろそろ何か手を打つ必要があります。

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デジタル放送を視るためには様々な手がありますが、実家のある田舎ですのでケーブルテレビを除いて考えると、大方3つの方法が考えつきます。1つ目は、デジタルチューナーが装備された、いわゆる薄型液晶テレビに買い替えること。2つ目は、デジタルチューナーが装備された録画機器を買い足すこと。そして3つ目は、デジタルチューナーだけを買い足すことです。

父親に聞いてみると、あまり視ない場所に置いてあるテレビなので、今回はデジタルチューナーだけで良いと。そうですね、私もそう思います。となると、地上デジタル放送だけのチューナーと、BSデジタル放送も視られるチューナーと、どちらがいいですか?価格は倍以上違います。しかも、BSデジタルを視るには別途アンテナにつなぐ必要があります。さぁ、どっち?

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答えは分かっていました。案の定、その場所のテレビは地上デジタルだけを視られれば十分だと。

というわけで、実家へ送る途中にイオンへ立ち寄って購入したのがピクセラ社の地上デジタルチューナー。カミさんの実家の義母からも依頼を受けていたので事前に調べておいたのですが、Made in Japanのピクセラ製が4,980円であれば、コレで決まりなのです。

さっそく買いに行ったところ何という偶然。本日まで3,980円に値下げされており、さらにお客様感謝デーで5%オフだと。これは実にラッキーでしたが、父親は本当にコレが実家の古いテレビに接続できるのかどうかが心配な様子。大丈夫でしょう。アンテナ端子が合えば。

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結果的には大正解。アンテナ端子も「F型」と呼ばれるこの製品に合致するものでしたので接続も実に簡単。ふだん父が居座る部屋はすでにデジタル化が成されており、その時にアンテナも調整したのか、あるいは以前からのUHFアンテナで受信しているのかは分かりませんが、壁から生えてきているアンテナのケーブルには地上デジタル波が流れていたようです。

チューナーとテレビをつなぐのは付属のAVケーブル。よってテレビ側は「外部入力」あるいは「ビデオ1」を設定することになるわけですが、初期設定の選局スキャンも自動でやってくれます。また、付属のリモコンにテレビのメーカーを設定すれば、電源からボリュームや選局までコレ一つでOK。想像以上に簡単で、想像以上の映りの良さにはちょっとビックリしたのでした。

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番組表には対応していませんし、データ放送も受信できません。しかし、それはこれまでのテレビにもできなかったことです。つまり、この低価格な地上デジタルチューナーは、これまで視ていたチャンネルを地デジ化するだけなのですが、それだけで十分とも感じるわけです。

まだ捨てるにはもったいないテレビ。映りには何の問題も無いテレビ。実家の古い小さなテレビにこのチューナーをつないで出てきた地上デジタル放送を視て、初めてデジタル放送を目にした時のように感動してしまいました。

いやいやありがとう。これまでのアナグロ放送にも感謝だね、と父親。

お父さん。ア・ナ・グ・ロ、ではないでしょう、とは言いませんでした。