いすゞ 117クーペ

自宅ではいつもレギュラーコーヒーを飲んでいますが、一方でインスタントコーヒーも用意しています。一人分のレギュラーコーヒーを作るのが面倒な時や、コーヒー牛乳を作る時などに使うわけですが、これがなかなか減りません。ちなみに、現在飲んでいるインスタントコーヒーの銘柄は、UCCの「THE BLEND 117」というものですが、実はこれを購入した記憶がないのです。

おそらく実家でどちら様からか頂いたものを、私がちゃっかり頂いてきたというパターンで、開封してからもずいぶん経っているはずですが、風味はまだまだ落ちずになかなか美味しいのです。

念のために賞味期限を確認してみると、2014年の3月。おそらく、それまでは飲み切るでしょう。

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先日もコレで一人分のコーヒーを作っている時、あらためてこのラベルを眺めながら実に懐かしいことを思い出しました。いちいちなな・・ですか・・。自分が乗っていたクルマのことです。

どちらかと言えば、男子は元来クルマ好きが多いようです。かくいう私も、運転免許を取得して以来クルマが好きなタチですが、自分でクルマをイジるといったようなことはまったくできない「中途半端なクルマ好き」と言えそうです。しかし、以前はクルマの雑誌も相当読みふけていた時期もありますので、「どちかと言えばクルマ好き」であり、それは今も変わっていません。

そして、私が社会人になって初めて手に入れたクルマが、中古の「いすゞ 117クーペ」。

今では滅多に実車を見られなくなってしまったこのクルマ。私が中古で購入したのは確か1984年ですが、その当時はまだ珍しいというほどでもなく、中古店には並んでいたのであります。

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学生時代にクルマなど所有できる環境になかった私は、社会人になって初めて自分のクルマを物色すべく、ワクワクしながらも岩沼にあった「若松自動車商会」へ向かったのです。そこで最終的に選んだのが「カローラレビン」と「117クーペ」。どちらも、確か40万円ぐらいでした。

お店のスタッフいわく。あちらのカローラレビンはDOHCというエンジンを積んでおり、馬力も十分で早いんです。こちらの117クーペは、何といってもクーラーが付いていますんで、夏は涼しいですよ~と。この当時はあまり詳しいことを知らない私。夏は涼しい方にします!

自分のなかでは55対45ぐらいでした。レビンの「DOHC」というメカニズムには相当の魅力を感じたわけですが、夏の暑い時に窓を開け、汗をかきかき乗るイメージがイヤだったのでしょう。

結局のところ、実に軟弱な理由で117クーペを選んだわけですが、今思えばこの時にレビンを購入していたならば、その後の歴代のクルマ選びにも大いに影響していたに違いありません。

もちろん、クーラー付きというだけでこのクルマを選んだわけではありません。何といっても、4シータークーペという、このスタイリングです。当時のどのクルマとも違うグラマラスなプロポーション。随所に施された曲線のラインがドアの華麗な膨らみを持たせ、また、コックピットのような運転席周りの雰囲気は、少し安っぽかったカローラレビンとは雲泥の差に感じたのです。

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このクルマで忘れられない思い出があります。当時の彼女(今のカミさん)とドライブしていた夕刻、突然にヘッドライトが消えたのです。んん?なぬなぬ!すぐに路肩に停めて深呼吸。あたりは徐々に暗くなる一方ですが、さてどうしたものでしょう。

頭に浮かんだのが、どこかで見聞きした対処方法でした。ヒューズを確認したら、やはり切れています。確か直径5mmぐらいの筒状のヒューズでしたが、その時に噛んでいたガムの銀紙をヒューズに巻いて差し込んでみたところ、なんとヘッドライトは見事に点灯。カミさんは今でもそのことを憶えているようです。

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機会があればクルマのこともブログのネタにしてみたいと思っていたのですが、いかんせん画像がありません。「THE BLEND 117」で思い出した、記念すべき愛車の第一号である「117クーペ」。

試しにネット上で探してみたところ、なんと色もまったく同じイエローの画像を発見したのです。撮影者は大阪にお住まいの Author:T.I さん。さっそく連絡を取らせていただき、画像の拝借をお願いしたところ、すぐにご快諾をいただきました。心から感謝いたします。

ちなみに、この T.I さんのブログ「エンスーの目線から」は、私たちの年代からすれば涙モノの画像が実に多く掲載されています。若き管理人である T.I さんの行動力、そしてクルマに対する造詣の深さには、ただただ脱帽するばかりであります。

これとまったく同じ、イエローの「いすゞ 117クーペ 1800XC」から始まった私のクルマ遍歴。

この後から現在まで、輸入車4台を含む怒涛のクルマ人生が繰り返されるわけですが、若い頃に考えていた「生きているうちに国産全メーカーを乗りたい」というバカな夢を、はたして叶えることができるのでしょうか。結局のところ、「117クーペ」は2年経たずに手放すことになりますが、愛車第二号のクルマの画像が見つかり次第、またネタにしたいと思います。