マルモリのおきて 食堂白木屋

マル・マル・モリ・モリ ♪という歌がテレビから流れてきた時、私の頭へ真っ先に浮かんだのが、丸・丸・森・森、すなわち丸森町のことです。おそらく宮城県民であれば、私のように丸森を思い出した人は少なくないはずで、実際に丸森町ではちゃっかりこの歌に乗っかって町のPRを行ったというニュースも目にしました。確かに何度聴いてもマルモリを思い出します。

特に個人的な縁があるわけではないのですが、昔はプライベートでもよく訪れたり、現在では仕事でも年に数回は必ず訪れる宮城県伊具郡丸森町。今日は久々にお邪魔することになったので、仕事ついでに少しだけ探検してみようと企んだのです。まずは地元人でもある初対面のお客様に対して、町の食堂を是非教えていただけませんか?と別れ際にお願いを。

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意外にも即答で教えてくださったのが、町の中心部に位置する七十七銀行丸森支店の近くにお店を構える食堂白木屋。まるでこちらの意図が透けて見えたかのような、ど真ん中ストレートの町の食堂です。素晴らしいご案内に感謝しながら、さっそくお店の脇に用意された駐車場へクルマを入れてのれんをくぐると、意外や意外。食堂内が混んでいるのです。

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むむむ・・。ちょうどお昼時だったこともあってか、ご家族連れやサラリーマンなどで陣取られたテーブル。一つだけ空いていた小上がりに駆け込むように着席し、何とかぎりぎりセーフ。

さてと、何を食べればよいのでしょう。横目で他のテーブルにヒントを探すも、皆さん注文が済んだばかりなのか食事が運ばれてきているテーブルがありません。お手上げ・・ですね。

こうなったら、アレを思い出すしかありません。我が家の先祖代々から伝わる家訓でもある「迷ったらタンメン」。食堂のタンメンは何か不思議な魅力があるばかりか、最近のラーメン店ではなかなかお目にかかれないメニューです。ここはひとつ、タンメンをお願いします。

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絵に描いたような「食堂のタンメン」が私の元へ運ばれたのは、次々と他のテーブルへ運ばれる美味しそうな匂いに、胃袋がギュルギュルと鳴きだして頭がフラフラしてくる寸前でした。

紅白のかまぼこ、半切りに見せかけて実はスライスされたゆで卵、そしてお約束の豚バラ肉もしっかり入れられた一品は、小細工無しの王道タンメン。厨房で腕をふるうおっかさんとその娘さん(お嫁さん?)らしき女性二人が切り盛りするお店は、多くの人から愛されているようです。

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どこかやさしい味がする、そして価格もやさしい白木屋のタンメン。すっかりカラダも温まって胃袋も鳴き止んだ私は、お店を出てまたもやマル・マル・モリ・モリを思い出しました。

はて?「マルモリのおきて」は、いったい何なのだろう・・。帰りがけに立ち寄った阿武隈ラインの船着場でも答えは見つからず、イノシシににらまれるばかり。もしかしたら、食堂白木屋で食べることが「マルモリのおきて」なのかもしれません。マルマルモリモリ みんな食べるよ ♪