無事に我が家の一員に加わったニャンコ先生(見習い)は、私たちと一緒に暮らし始めてから今日で6日目を迎えます。さすがに引っ越してきた初日は食事姿もトイレ姿も見られなかったのですが、翌日あたりからは前日の慎ましさがウソのように本領を発揮しだし、食欲も旺盛でトイレの大小もしっかり。まったく健康そのもので生まれ育った環境に、あらためて感謝するのです。
長毛種のなかでもさらに比較的おとなしいと言われるラグドールですが、意外にもなかなかの運動能力を見せつけます。右コーナーで後ろ足を空転させながらのダッシュを一日に何本も決めたり、キャットタワーの柱部分だけを使って木登りしたり、自分の能力をはるかに超える距離のジャンプに挑戦したり、見ているこちらがビビってしまうほど、彼は勇猛果敢なのです。
そして、やがてゼンマイが切れます。そろそろ彼はここが自分の「城」だと感じてきたのでしょうか。そして、私たちが自分の味方だと認識してきたのでしょうか。近寄ると、コテっと倒れてお腹を向けてゴロゴロしだすようになったばかりか、少しだけストーカーになってきたのです。
風呂に入れば浴室の前で待っており、トイレに入れば同じようにドアの前で番兵をしてくれる。私たちが彼を守っているのか、彼から私たちが守られているのか、まるで分からない状況になっています。現在は教育実習生である将来のニャンコ先生は、良き指導者になりそうです。
お腹を見せて寝るようになれば、ここに自分の天敵はいないと感じてきた証拠なのかもしれません。それにしても、彼が見せてくれた仰向けになった招き猫のポーズ。一瞬目を疑いましたが、驚いてぶっ飛んでいる場合ではありません。カメラ!カメラ!照明を点けてそっと近寄っても起きる気配はまったくなく、どうやら彼はこの状態で本当に爆睡中なのであります。
そう言えば、彼がやってきてから少し仕事が忙しくなってきたような気がするのですが、それは単なる偶然なのでしょうか。それとも、もしや、このニャンコ先生の正体は、本当に?動く招き猫?