東北六魂祭前日

「東北の誇り高き魂をもう一度奮い立たせ、まだまだ続くこの試練の時を乗り越えるために。」

これは、東北六魂祭のオフィシャルホームページに載っていた文言であります。いよいよ明日から2日間にわたって仙台市中心部で開催される「東北六魂祭」。東北六県のそれぞれの祭りが一堂に会するという、夢のような前代未聞の祭典。会場となる市民広場や勾当台公園などでは、昨日あたりから設営準備が始まっていたようですが、今日はさらに本格的な準備が進んでいる状況。その様子を目にするだけでも少しワクワクしてくるのであります。

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昨日のニュースなどでも報道されましたが、市役所前に設置された格納庫には、青森市から運ばれた「ねぶた」が最終調整の真っ只中。「戦国武将政宗」と名付けられた迫力ある武者人形である「ねぶた」は、今回の東北六魂祭のために造り上げられたものなのだそうです。

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青森ねぶた祭、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつりの東北六大祭りが一気に集結するというこの祭典。今この時期、まさに「東北の誇り高き魂」が込められたそれぞれの祭りが、たとえ少しだけでも一度に目にすることができるのは、なんと素晴らしいことでしょう。今回がそれぞれの祭りのプロローグとなり、今後に各地で開催される本祭りの勢いに、また観光客の呼び水にもなることを期待するのです。

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今回の祭りは事前の告知も徹底され、また素敵なテレビCMも流されるなど、おそらく少なくとも東日本一帯では知られたイベントになりそうです。そこで少し心配なことがあるのですが、はたしてパレードが行われる定禅寺通りのキャパシティは大丈夫なのだろうかということです。

もちろん「東北六魂祭」はパレードの他にも各ステージで様々なイベントを用意しているようですが、メインとなるパレードはどうしても見ておきたい。となると、先に定禅寺通りで陣取った皆さんが動かない限り、はたして目にする位置を確保できるのかどうか。

青葉まつりのように東二番丁通りの方がキャパシティとしては優位だと思うのですが、やはり仙台市の大動脈を止めることが難しかったのかもしれません。いずれにせよ、場所取りが難しそうです。

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この祭りに合わせて梅雨も明け、両日とも晴天が期待できそうです。むしろ、暑さ対策の方が重要となりそうですが、それは会場に用意される冷たい飲み物や美味しい食べ物で解決できるでしょう。

おそらく今回が最初で最後となるかもしれないこの「東北六魂祭」。多くの被災者を生んだこの東北の地で、皆が心を一つにさらなる復興へと向かう機会となりそうです。