国分町 東洋軒本店

どうでも良いことですが、私が産声をあげたのは実家のある町ではなく、仙台の「東北公済病院」だそうで、となると私は国分町で生まれ、この世に生を享けて初めて吸い込んだのが仙台の空気だったということになります。青葉区国分町にあるその「東北公済病院」の、北側の路地にお店を構えるのが、中国料理の「東洋軒本店」。

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稲荷小路の「五右衛門ラーメン」で、日替りのワンコインラーメンを食べないかい? という誘いにまんまと引っかかった私。文字通り、日替りで様々なラーメン類が500円で食べられるサービス。実は私も以前から気になっていたのであります。そこへ先輩からツボをついたお誘い。

お~いいですね。行きましょ行きましょ。ということで、先輩と国分町で落ち合ったのが13時半。じゃぁ、行きますか。と動き出したところで、やっぱり東洋軒にするか、と先輩。出た出た。このパターンはよくあることで、500円玉だけを握り締めてこなくて大正解でした。

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特に理由はありませんが、「◯◯軒」という店名はとても好きな響きです。一番町の「ブラザー軒」や、塩竈の「来々軒」など。和洋中問わず、何となくノスタルジックで歴史を感じるわけです。そしてこの「東洋軒」も、実に50年選手だということですから、仙台では老舗組と言えそうです。

ぎりぎりで14時前に滑り込めたおかげで、私たちが注文したのが「Bランチ」。今日は「半チャーハンと五目焼ソバ」で、店頭に飾られた見本が実に美味しそうだったのであります。500円だったはずの予算は820円まで跳ね上がることになりましたが、まぁ、たまにはいいでしょう。

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このところ町の食堂価格を見慣れていた私には、この東洋軒本店のメニューをながめると少し高く感じてしまうのですが、考えてみればここは仙台の中心街でしかも国分町。本日いただいた五目焼ソバやチャーハンを口へ運ぶにつれ、おそらく納得出来るものであろうと感じるのです。

ほんの少し甘めのあんで絡められた野菜たっぷりの焼ソバ。うまい具合に焦げ目が付けられた香ばしいチャーハン。さらに鶏の唐揚げに玉子スープ。それぞれに中華の職人技が駆使されたこのランチセットは、場所と内容を考えれば十分に満足できるパフォーマンスでした。

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ここ国分町の他に、木町通りと上杉にもお店を構える「東洋軒」。お聞きしてびっくり。なんと午前11時半から翌日午前4時まで、途中でお店を閉めることなく通して営業されているそうです。この場所柄、夜のニーズは多いのでしょうが、それ以外に公済病院の医療従事者なども時間に関係なく利用されるとのこと。なるほど。この地で50年。きちっとした存在意義があるのでしょう。