天気予報では、仙台の最高気温が2℃。昨年の夏に襲われた猛暑のお返しとばかりに連日寒い日が続くのですが、2℃と言えばほとんどチルドルーム状態。この温度なら、私のカラダも腐らずに少しは老化を止められるのだろうか。などと冗談を考えている場合ではありません。
吹き荒れる強風がさらに体感温度を下げ、もうこれは温かいラーメンでカラダを解凍するしかあるまい、と駆け込んだのが「らーめん七右衛門」。お客様から勧められていたお店なのです。
旧4号線、いわゆる県道仙台泉線の、ちょうどマクドナルド仙台黒松店の交差点から黒松方面へ上り、最初のY字路交差点を右へ折れるとすぐ左側にお店が見えてきます。「まず絶対に美味しいから行ってみぃ」と以前から教えてくださっていた「七右衛門」。なかなか機会が無かったのですが、ようやく本日に。チェーン店以外のラーメン店で食べるのは実に久しぶりです。
意外に広い店内には、午後2時頃でしたが来店客の姿もちらほら。事前にお聞きしていた通りメニューには「しょう油」「しお」「みそ」と3種の味がラインナップされていましたが、ここはお客様のオススメによる「味玉しおあっさり」を。提供されるまでメニューを再度見直していると、どれもこれも美味しそうに思えてしまうのは、おそらく空腹が作用しているのかもしれません。
ほどなく運ばれてきた「味玉しおあっさり」は、透き通るほどのスープが実に優しく、あっさりとはいえ鶏の旨みと甘みがほどよいコクをかもしだしています。味玉の他に大判のチャーシューが2枚、食べ応えのあるメンマ、海苔、水菜やネギなどが彩られ、これで680円は大満足。
教えてくださったお客様いわく「何味を食べても美味しい」とのお言葉が脳裏をかすめ、最後のスープを飲み干す瞬間には次に何を食べようかと考えている自分に少しおかしくなりました。
お会計時に渡された無期限の「ぎょうざ無料券」。え?ラーメンがこのお値段で、しかもこのような無料券まで・・大丈夫なんですか?大丈夫ですよ、またいらしてくださいね、と実直で真面目そうな女将さん。自家製麺なので何とか頑張っておられるとのことですが、正直なところ、小麦粉の値上げはかなりキツいのだとか。特にお昼時はクルマが停められないほど混むという「七右衛門」。人気の秘密は味の他に、商売に対する姿勢なのかもしれません。