仙台名物は牛タンか寿司か

今日は午後から所用で街ナカに行くことに。本町の駐車場にクルマを置き、心地良い日差しの中をてくてくと。例によってどこかで昼食でもということになり、前回なかなか好印象だった「焔蔵」で冷たい肉そばとも思ったのすが、たまには寿司だぁねと電力ビル地下「こうや」へ向かいました。

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GWだからなのか日曜日だからなのか、街はけっこうな人出の様子です。この大型連休中に郊外の行楽地へ出掛ける人もいれば、逆に仙台の街へお越しになる観光客の皆さんも多いのでしょうか。県外ナンバーの車も多く、なかには地図を片手に歩いている人を見掛けたり、途中で通った「利久」の本町と中央の両店とも、相変わらず長蛇の列なのです。恐るべし牛タン。

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仙台が発祥と言われる「牛タン」。たまに食べると実に美味しく、至福の時間なのであります。しかしながら、仙台は「魚」も美味しいのですよ、観光客の皆さま!と、声を掛けたくなるわけです。

もちろん、牛タンのお店をこれほど多く構えている街はおそらく仙台ぐらいで、今や牛タンの集客力に異議を唱える人はいないでしょうが、食材となる肉牛自体は仙台と縁もゆかりもなさそうですし、もちろん仙台牛の舌ではありません。ちなみに、仙台牛でタンを焼いたら1枚で3千円だそうです。

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一方で魚の方は、閖上(ゆりあげ)や塩釜、石巻や気仙沼など、全国に名をとどろかす漁港が宮城県内に存在するわけですから、その説得力が違います。もちろん宮城の寿司屋で出てくるネタがすべて地元であがった魚ばかりではありませんが、少なくとも旬のモノは鮮度が違うでしょう。

私が本日いただいたのは、ランチサービスの「月」セット。握り6カンに鉄火巻、天ぷら、サラダ、茶碗蒸し、お新香、海老汁、一口デザート、これで1,050円であります。板さんが気を利かせてくれたのか普段通りなのかマグロは中トロで、価格満足度は非常に高いのであります。

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誤解のないように申し上げておきますが、私は漁協関係者ではありませんし、仙台の牛タンも大好物です。ただし、牛タン屋さんに長時間並ぶ観光客の皆さんを見て、チョッと感じただけなのです。

長蛇の列に並び、混雑した店内で牛タン定食を召し上がるのも仙台での思い出かもしれませんが、同じぐらいの予算で、ゆっくりと静かに美味しい魚を食べられる寿司店も仙台市内にはいくつかあるわけです。これもまた、仙台なのです。