昨日の午前中、先輩の一人から電話がありました。「あのさぁ・・チョッと頼みたいことがあるんだけど・・うん、まぁいいや。まずは昼飯でも食べに行かない?もし空いてればさ・・」
むむ?「頼みたいことがある → 昼飯でも」という話しの流れに、なんとなく良い予感がするようなイヤな予感がするような。なんだかわけのわからない微妙な誘いに乗ることにしたのです。
台原方面でお客様が営んでいらっしゃるお店だというので、私がクルマで先輩を途中で拾い、そのままそのお店へ伺うことに。え?牛たん屋さん?マジっすか!ええ?おごり??
いよいよ良い予感が的中しましたが、同時にイヤな予感も・・。タダほどコワイものは・・。
よく県外の友人に、仙台人はご飯をおかずに牛たんが主食なの?と聞かれることがあるくらい、すっかり仙台名物になってしまった牛たんですが、とんでもありません。高級な外食です。感覚的には、おそらく寿司と同等、いや回転寿司以上で焼肉未満といったところでしょうか。
だいたいにして、仙台あるいは宮城に住んでいて、私たちは年に何回ほど牛たんを食べるのでしょうか。もちろん年齢層にもよりますが、おそらく年平均2回も食べないと思われます。
さて、私にとっては実に久々の牛たんです。記憶では、2年ほど前に若林区大和町の「利久」で食べて以来ですから、相当に久しぶりということになります。じっくりと味わって、しっかりと脳裏に焼き付けなければ。
こちら「牛たん元太」の親方、元々は皆さんがよくご存知である国分町の「元祖」のもとで修行をされ、昭和45年に独立されたのだそうです。しばらくは本町にお店を構えられていたのですが、2年ほど前に現在の場所へ移転され、店舗と同時にネット販売や全国各地での物産展もお忙しいのだとか。
いやいや、やっぱり牛たん焼はうんまい。この味付けと香ばしさは家庭では出せません。なにせ牛たん一筋40年ですから、その経験に裏打ちされた腕がすべてを物語っています。
親方いわく、その昔仙台に牛たん屋が4~5店しかなかった頃には、女性のお客様はまったく来店されずに男の館のような様相だったのだそうで、やはり内臓系という印象だったのでしょう。
場所は台原(住所は堤町)の社会保険病院に上る交差点の角で、牛たん屋さんにしては珍しい立地と言えるのでしょうが、全国に発送する牛たんの仕込みもすべてご自身でやられるとのことで、今がちょうど良いのでしょう。私たちがお店でゆっくり食べるには穴場なのかもしれません。
いや~、すっかり無我夢中で美味しくいただいてしまいまして、ごちそうさまでした!先輩殿。
で?確か、何か頼みごとがあると?何なりと。え?追々?やっぱ・・コワイっす。