昨年の末に塩釜の「フローレンス」へお邪魔した際に、マスターからいろいろな話しを聞かせていただきました。そのなかで、当時のあの界隈のハナシ。例えば「カフェ・ソコ」や「無伴奏」「サエラ」などとともに、そう言えば電力ビルの裏に「龍宝」って中華屋がありましたよね~、と私。お~あったあった。あそこはあの後、秋保の方に移転して頑張ってるらしいよ、とマスター。
今日の昼時、286号線をクルマで走りながら、急にその時の会話を思い出したのです。その当時、中央通りから電力ビルの西側裏の方へ入って、2つ目の左角にあった「龍宝」。ワンプレートで提供されるボリュームたっぷりの中華は、確かホイコーローのような味噌炒めが美味しくて、当時学生だった私はちょこちょこ通ったものでした。もうすでに30年近く前のことであります。
晴天にも誘われたのか、ニーパーロクをこのまま秋保方面まで行ってしまって「龍宝」に突撃してみようと思い立った私の目に飛び込んできたのはこの看板でした。ちょうど秋保方面と川崎方面の岐路にあたる交差点を秋保方面に進んで間もなくのところです。これだったのか。
この看板なら、おそらくこれまでも何度か視界に入っていたはずですが、あまりにもベタで思い切った店舗デザインに、どうしても立ち寄る勇気が無かったのでしょう。得意気に親指を差し出す謎の中国人から、そうなんダヨ、実はここが龍宝だったのヨ!と言われた気がしました。
一歩店内へ入ると、かなりのチャイナ風です。さほど広くはなかった以前のお店と比べると、いったい何倍の広さでしょうか。大小テーブルの他に座敷も用意され、立地条件も含めるとドライブインのような雰囲気なのです。13時過ぎでしたが、なかなか繁盛している様子です。
さっそくメニューを見ると、品数も豊富で以前の中華定食屋ではなく中国料理店という感じなのですが、その中から懐かしい一品が目に留まりましたので、迷わずそちらを注文することに。
当時、確か「豚肉味噌炒め定食」としてワンプレートに盛られて出されていた一品が、「龍宝セット」として用意されていたのです。会計の時に伺ってみたところ、やはりこれは当時の味噌炒めをセットメニューにしているのだそうで、今でも人気の一品なのだそうです。懐かしい限り。
この地に移転してからすでに15~6年になるという「龍宝」。当時よりもパワーアップして営業されている姿に、なぜか嬉しくなってしまいました。他にも美味しそうな料理をたくさん揃えているようですので、また是非とも食べに伺いたいと思います。で、今日食べた「龍宝セット」の味はどうだったのかですって?それはもう、言うに及ばず、ご覧の写真の通りです。