さん竹のかきそば

先週の木曜日、ちょうど「どんと祭」の日です。まずはカミさんの実家へ寄ってからどこかへお参りに行こうということになっていたのですが、着くやいなや義母が「かきそば」を食べたいと言い始めました。

聞くところによると、先日に街へ行った際に、「さん竹」の店頭にデカデカと「かきそば」の垂れ幕が掲げられ、それが頭の中から離れないのだそうで、今日の寒さにはピッタシだと言うわけです。

えぇ~?これからまた街へ行くのもなんだか面倒だなぁと思っていたところ、連れて行ってくれるのなら「かきそば」をご馳走してもよいとのこと。は?さ、さあ、暖かくして、急ぎましょうか。

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ご存知、三越向かいの「さん竹」。仙台には老舗のそば屋が何軒かありますが、言わずと知れた「さん竹」はその中でも名店と言えるのでしょう。こちらは季節メニューにも積極的なお店で、この時期には必ず「かきそば」が用意されますが、確かに想像するだけで美味しそうです。

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もちろん「宮城産かき」との注釈付きの「かきそば」は、宮城産にしては比較的大きい5粒の牡蠣が乗せられ、これがまた絶妙な熱の入れ具合でプリップリなのであります。これは美味しい。熱々のそばつゆに、少し細めの蕎麦もきちんとコシが感じられ、まさに言うこと無しなのです。

昨年の夏にたまたまここで冷たい蕎麦を食べたのですが、個人的に「さん竹」は珍しいことに温かい蕎麦の方が美味しいような気がします。この蕎麦が温かいつゆに合っていると言うか、私としてはこのつゆがジャストミートで、もちろん最後の一滴までいただき、芯から温まりました。

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牡蠣があまり得意じゃないカミさんは「ミニ天丼とねぎそば」を。へ~ ねぎそば、ですかぁ。と思ったら、この青ねぎが甘くてなかなか美味しいのだとか。これも季節の一品のようです。天丼を少し味見させてもらいましたが、少々甘めのタレで、サクッサクの天ぷらも旨いのです。

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さて、「ミニ天丼とねぎそば」が1,200円で、「かきそば」はなんと1,400円。痛~!いたたたた・・という感じではありますが、この内容の「かきそば」ならおそらくどこで食べても千円以上は提示されるでしょうし、ましてや一番町の「さん竹」ですから致し方ないかと。

とは言っても、実に丁寧な仕事ぶりが伝わってくるような至福の「かきそば」だったことは間違いなく、お店を出た後すぐにまた食べたいと思ったほどでした。でも、年に一度でしょう。