大掃除のちお年越し

自然素材で出来ている清掃用具の代表選手。ほうきとたわしを、実に久しぶりで手にしました。ところが、これがなかなか有能で、あらためて昔の日本人の知恵に感服させられたのです。

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昨日から休みを取らせていただいている私ですが、第一日目はさっそく大掃除部隊へと変身。自宅は日頃から少しずつキレイにしていたので大袈裟に掃除をする必要はないのですが、問題は一人暮らしの義母宅で、これは結婚して以来毎年末の慣例になっている行事なのです。

今年はカミさんと福島から遊びに来ているちびっ子との3人部隊。私がもっとも得意とするのが浴室の掃除で、今回は最初から最後までたわしを使ってみましたが、予想以上に万能です。本気で掃除を始めると満足できるまでキレイにしないと気が済まないタチですので、なんとなく大ざっぱに掃除をするカミさんに浴室は任せられません。

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さて、3人がかりで挑んだ大掃除もなんとか無事に終わり、これも慣例の「お年越し」の始まりです。本日の大晦日は恐縮ながら毎年私の実家に行きますので、義母宅では30日に一年の締めを行うことにしているのです。そして楽しみなのが、毎年ご馳走になる義母特製手料理の数々。「さん竹」の蕎麦も購入しているあたりが、根っから仙台人である義母らしいところでしょうか。

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最後の蕎麦だけは私が茹でましたが、あとはすべて義母が2日前から取り掛かっていたものだそうで、なんと言いますか、やはりこの味を作り出すには長年の経験がモノを言うのでしょう。

おそらく昔は今のように便利な調味料もなく、基本的な素材だけを使って長年作り続けてきた年輩の方々に、私たちは敵わないような気もするのです。まったく美味しいとしか言い様がありません。

素材の出汁がしみ込んで絶妙な歯応えの煮物、見た目と裏腹に手間と時間が掛かるというひたし豆、高級食材のなめたがれい、きゅうりと白菜の漬物、合鴨ロース煮、すべてに降参です。

ふだんは一人ですのでここまではめったに作らないそうですが、年に一度の振る舞いで、いとも簡単にこのような料理を生み出す80歳を過ぎた義母。彼女に限らず、私たちより長く生きてこられた年輩の方々が持つ知恵や経験を、もっともっと学んでおく必要があるのかもしれません。

美味しい手料理の数々ですっかり満腹状態になった私たちは、丁重に御礼を申し上げ義母宅を後にしました。ちびっ子は本日福島へ帰り、私は実家にてそれぞれの大晦日を迎えます。あっという間の一年間。年を締めくくる本日大晦日を、楽しく穏やかに過ごしてまいりましょう。