パイナップル・ステーション。 若林区大和町のヨークベニマル向かいにある小規模商業スペースで、SINCE 1982とありますから今年で27年目を迎えるようです。
ここは私が社会人1~2年生の頃、当時勤務していた会社も近く、文化町で一人暮らしをしていたこともあり、ほぼ毎日のように通いました。まだまだ市内中心部が飲食関係の主導権を握っていた当時、突如としてここに現れたパイナップルステーションは、中心部のそれらにまったく引けを取らない魅力的で個性のある店舗群が集結したのです。今思い出しても、飲食店、アパレル店とも、なかなか洒落たお店が多かったように記憶しています。
この中で私がよくお邪魔していたお店は、1階の中ほどにあった「MOJO」というお店でした。ブルースでも連想してしまう店名とは裏腹に、食事も出来る小洒落たカフェといった店内の様相で、ここの「ペスカトーレ」は何度食べたかわからないくらいハマっていました。とは言っても、面倒見の良い会社の先輩から、毎日のようにご馳走になっていたわけですが。
その後何年か経っていくつかの店舗は入れ替わりましたが、2階に入った「一期一会」も居心地の良いお店で、私の旧友が定期的にライブを開催したりしていたようです。その後「一期一会」のオーナーはここを後に、榴岡サンプラザの向いに「ル・シエル」をオープンさせたのがもう10年ほど前ですから、時が経つのは本当に早いものです。
今はラーメンの「山頭火」をはじめ2階には学習塾なども入り、当時の様子とはずいぶん変わってきているようですが、今なお健在の様子を見ることが出来て、嬉しくもあり懐かしくもあり、何故か少しだけ寂しい感情も持ち合わせるという、少々複雑な心境なのでした。