現在10代から20代の方は、「Choo Choo TRAIN」と言えば間違いなく「EXILE」です。しかし、これが30代から40代となると、だいたい口をそろえて「いやいやZOOでしょ」となるわけです。
「ZOO」が「Choo Choo TRAIN」をリリースしたのは’91年末で、当時は今と比べれば日本もまだまだ好景気時代。ちょうど私も東京で楽しく仕事をしていたアラウンド30の頃で、街のいたるところからこのゴキゲンな曲が流れていたのをまだ鮮明に憶えています。リリースしたそのシーズンに「JR ski ski」のCMに使われたこともあって、テレビからも頻繁にこの曲が流れ、このCMを観るたびにスキーをするために仙台へ帰りたくなったものでした。
ご存知の通り男女混合ユニットだった「ZOO」のこの曲は、当時のカラオケでも女性の持ち歌としての人気も高く、実際に私も社内の集いだけで相当な回数を聴かされた記憶があります。
そこで、この「Choo Choo TRAIN」の作曲者である中西圭三氏の登場。この曲では、コーラスで参加している彼の声もしっかり聴かせてくれています。
久保田利伸氏とともに日本を代表する実力派シンガー兼作曲家と言ってよい中西圭三氏は年齢的にはもはや中堅どころですが、彼の様々な楽曲は、これまでCMやテレビドラマでもかなり使われたことからも、偉大なメロディメーカーであることには間違いありません。
’93年にリリースしたこの「Steps」は彼の3枚目のアルバムで、個人的には全12曲すべてが素晴らしい作品だと感じています。アップもスローも、とにかく歌が上手いので聴いてて気持ちが良いのですが、その中でもこの「手のひら」というスローな曲は、いつ聴いても心に染みわたります。
久保田先生にしても中西先生にしても非常に良い曲が多いので、以前はカラオケで彼らの曲に挑戦したこともあったのですが、なにせキーが高すぎて喉が破けそうでやんす。