山下達郎御大

もはや「御大」の称号を与えるべき、日本を代表するミュージシャンである山下達郎御大。

彼が「シュガー・ベイブ」を経てソロとして活動し始めたのがちょうど私が高校に入学しようとする頃で、それまでの音とは一線を画す彼の音楽は私の周りでも流行りに流行り、アルバムがリリースされるたびに持ち回りで購入したりなど、高校時代には良く聴いたものでした。

時には楽器をすべて一人でこなして多重録音するほど音造りには厳格だと言われていたようですが、彼の特徴のひとつは豊かなハーモニーを用いたコーラスアレンジでしょう。

彼自身がソロ活動前にコーラスを担当していたこともあってか、コーラスを効果的に入れることによる音の厚みやゴージャス感を、かっこ良く上手に利用しているように感じられます。実際に、彼の声だけを多重録音したアカペラコーラスなども得意分野の一つだったようです。

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さて、これは御大の初期の頃のベストアルバム。最近日課となっているレコード整理をしていた時に出てきた一枚で1982年リリースです。大ヒットした「RIDE ON TIME」はもちろん、高校時代によく聴いたナンバーが盛り沢山で、実に懐かしい思い出がよみがえります。1986年の大ヒット「クリスマス・イヴ」は、毎年冬になると未だに様々なメディアで流しますので、若い方にもおなじみではないでしょうか。

奇しくもこのアルバムが見つかった今日は、東京エレクトロンホール宮城で彼の連日ライヴの2日目のようです。残念ながら観ることはできませんでしたが、どんなレパートリーを披露してくれたのか興味津々であります。まず、どんな曲でもハズレはないように思いますが。