日替わりランチは憧れのローストビーフ定食

ローストビーフ。なんと素敵な響きなのでしょう。重厚で高尚なイメージ。さらには伝統さえも感じられます。しかし、そうそうお目にかかれるものではありませんし、いったいどこで食べられるのかも知りません。その料理は認識していても、町の食堂でローストビーフ定食が用意されているわけではないせいか、大体にしてこれまで急にローストビーフが食べたくなったことはないのであります。

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午前中に仙台駅前の某所で勉強会が開かれ、その後に先輩から昼食を誘われました。実に久しぶりの街ナカランチです。すたこらさっさと先を歩く先輩の後を、影を踏まないように追う私。いったいどこへ連れて行ってくださるのだろう。そして歩くこと数分。お~!ここですか!北側の入り口から入ったそこは、X橋のたもと(古い!)にあるホテルJALシティ仙台。向かった先は1階の「レストラン ジョリー」。ここにお邪魔するのは、ずいぶん前に研修会で昼食を食べて以来かもしれません。

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まず驚いたのは、入口に掲げられたランチメニュー。いくつか用意される献立の先頭に記載されていたのが「日替わりランチ」だったわけですが、本日はなんと「ローストビーフ」だというではありませんか。マジで?スゲっ!私の記憶では、「ローストビーフ」を日替わりランチでいただくのは生まれて初めてのことです。うわ~これ・・食べたいな~。心の中で静かにそう願いながら席に案内され、ヘタレな私は相手の出方をじっと待ちます。正午前にもかかわらず、店内はすでに7割の入り。

日替わりランチでいいよな?先輩の声が、確かにそう聞こえました。まさに、神様の声であります。

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スープやサラダ、飲み物などはビュッフェスタイルとなっているようですが、スタッフの方がテーブルまで運んでくださるオードブルの後に堂々と登場したのが、本日のメインである「ローストビーフ 粒マスタードソース」。おぉ!これはスゴい!日替わりランチの期待をはるかに超えています。

決して肉の切れ端でお茶を濁すわけではなく、どこから見ても立派なローストビーフのお姿。さっそくいただいてみると、私の数少ないローストビーフ体験に勝るとも劣らない出来栄え。しかも、付け合わせのジャガイモがミルフィーユ仕立てのグラタン風で、これがまた美味。手が込んでいます。

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結局のところ、スープにサラダにオレンジジュース。小洒落たオードブルに堂々のローストビーフ。

さらに食後はプチケーキとミルクプリンにコーヒー。最後はアイスクリームでストップ。なんでも毎週火曜日は「ローストビーフの日」なのだそうで、これも日頃の行いなのか、たまたま本日に当たったようです。憧れのローストビーフ定食。今後は火曜日にここへ来れば食べられるということです。

ややもすれば存在すら忘れかけていたローストビーフ。こうして目の前に出されるとガゼン食べたくなるのは、やはり昭和世代の胃袋を揺るがす魅力があるのかもしれません。ホテルJALシティ仙台の「レストラン ジョリー」。この内容で日替わりランチが950円というのは驚きのパフォーマンスで、お昼過ぎにはすぐ満席になったのも当然です。先輩には心から感謝を。ごちそうさまでした。