石巻ホヤグルメ ホヤのスーラーメン

おそらくもう終わっているかもしれない。すでに9月だし。8月にもう一度だけ来てあれを食べたかったなぁ。でもしょうがない。来ることができなかった私が悪いのだ。旬の時期は待ってくれない。

そんなことを考えながら駐車場にクルマを停めて店内へと。いらっしゃいませ~。どうぞこちらへ。

いつものお姉さんが笑顔でテーブルに案内してくれ、おそるおそるメニューを探すと、秋メニュー。

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あぁ、やっぱりか。そりゃそうだ。季節の限定メニューは「きのこ」シリーズの様子。それにしても「きのこと和牛のカキソース焼そば」とは美味しそうだ。「きのこと小エビのガーリック炒め」は?

実に食欲をそそるネーミングに気持ちはぐだんぐだん。あれ?この下のメニューは?おぉ!あった!

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あったあった!まだやっていたとは!ギリギリ滑り込みセーフ!お店のお姉さんにお聞きしてみたところ、「秋のメニュー」はなんと今日からだとのこと。ということは、きのこシリーズはこの先も食べるチャンスはありそうなので、今日は心置きなく「ホヤのスーラーメン」を食べるべきでしょう。

どうやら願いが叶いました。前回にホヤ入りチャーハンをいただいた際、次回は「スーラーメン」を食べたいという願い。料理の写真こそありませんでしたが、「酸辛面」と記載されていることを考えれば、酸っぱくて辛い麺と理解して良いのでしょう。「酸辣湯麺」や「スーラータンメン」などとの記載が多い、あの料理で間違いなさそうです。では、謹んで、ホヤのスーラーメンをお願いします。

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やがて目の前に運ばれたホヤのスーラーメン。正直なところ、見た目は想像以上の出来栄えでとても綺麗です。ただ漠然とホヤの入ったスーラータンメンをイメージしていたわけですが、これまで食べたスーラータンメンもお店によってまちまち。でもこれは、実にインパクトがあるように見えます。

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もう、文句なしであります。具材は、肉の代わりにホヤが入ったような、いわゆる全部入りの様相。

キクラゲやタケノコはもちろん、どんこと思われるシイタケやクワイなど。嬉しいことに豆腐までも加えられ、もちろん軽く溶き卵。肝心のホヤがまたこの酸味と辛味に実に合うわけで、ホヤの料理としては前回のホヤ入りチャーハンが大関、このホヤのスーラーメンが横綱と言えるかもしれません。

小松菜の食感とほのかな苦味も意外に効き目のある脇役なのですが、実は見た目の綺麗さに一役買っていたのは、この小松菜とラー油と豆腐がかもし出す、緑と赤と白のコントラストだったようです。

口の中ではさほどの辛さを感じないのに、じわじわと汗が吹き出てきたホヤのスーラーメン。結局のところは最後の一滴までいただき、今年は最後になるであろう生ホヤ料理に舌鼓を打ったわけです。

いやぁもう、ホントにお腹いっぱい。パンパンです。これ以上は米粒一つ入らない。まいりました。

いや~苦しい。マジで。ん?なんだ?あれ。「和のチャイナスイーツ」とな?

なぬなぬ?「むらさきイモのゴマもち」だと?さっそくいただこうじゃありませんか。260円だし。

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これ以上は米粒一つ入らないと、どの口で言ったんだよ状態。いやいや、オヤジとはいえデザートは別腹なのであります。特に口の中がスーラー風味で充満している身としては、なにか甘いものでスッキリさせる必要アリと。もちろん杏仁豆腐が正統で効用が高そうだとは思うのですが、どうしても気になったのは「むらさきイモのゴマもち」。宮古島で食べた一品をイメージしてしまったわけです。

そして運ばれた「むらさきイモのゴマもち」。こればかりはイメージが若干異なっていたようです。

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私が勝手に想像していたのはこちら。池間大橋のたもとに構える海美来(かいみーる)の紅芋もち。

「むらさきイモのゴマもち」と「紅芋もち」。似て非なるものとはこのことかもしれません。どちらにどちらの名前が付いても間違いではなさそうですが、ここ石巻の「中国海鮮料理 北園」では、熱々で運ばれるゴマあん入り蒸しもちが「秋のチャイナスイーツ」の一品として用意されるのでした。

これをペロッと2コいただき、口の中がほんのり甘くなったところでノックアウト。もうこれ以上はゴマの一粒も入りません。今日は本当に美味しかった。少しよろめきながらレジへと向かいました。