暑い夏もようやく乗り切り、ますます元気な我が家のニャンコ連隊。ここ最近では、私たちからそれぞれ大隊長、小隊長と呼ばれています。先に入隊した大隊長は2歳と2ヶ月で、その名の通りカラダも大きく、体重は7kgを超えたもよう。一方の小隊長は、我が家へ入隊してからはや1年が過ぎ、思う存分に基地内を暴れまわっています。体重は6kg弱と決して小さくはないのですが、大隊長と比較すればまだまだ小粒。見た目も重さも、やることなすこと、すべてが小隊長ならではなのです。
小隊長は、基地内に自分専用の宿舎を用意しています。いわゆるダンボール製の宿舎で、有事の際にはすぐに飛び出せるよう、その扉は開けられたままです。小隊長がここで休息を取るのは、大隊長から開放されている自由な時間に限られます。彼はここで物思いにふけったり、時には居眠りをコイたり、緊張感を保ちながらもゆったりと過ごすのです。ちなみにこの宿舎は2階建てとなっており、1階よりも身を潜めるのに適している構造になっています。時おり、彼はここで身を潜めます。
小隊長に休息時間を与えている間に、自ら見張り役となるのが大隊長。我が連隊の安全を守るため、彼は率先して食料の調達に励んだり、敵の侵入に目を光らせるわけです。連隊の責任を負う者としての自覚も感じられ、最近ではその風格さえ漂ってきた大隊長。小隊長を訓練するのも、この大隊長の重要な任務です。大幅に時間を過ぎて休息を取っている小隊長の元へ出向き、時にはその巨体をもって小隊長の上から飛び掛かるのです。そうなると、戦闘訓練の時間は始まったも同然。そこからしばらく、全速力で走り回るニャンコ連隊の訓練が続き、基地内は騒然とするのであります。
そんな大隊長も、実は優しいオトコなのです。訓練では常に手加減し、小隊長の反撃をまともに食らっても決してキレることはありません。大きなカラダを使って防御する一方で、自分から攻撃に出る姿はまず見せません。そして何と言っても、基地のど真ん中で腹天姿を見せるのは、大隊長だけの特権と言えそうです。さらに驚くべきことに、基地内の皆が寝静まってから、自ら用意した赤い座布団の上で見張りを続けるのも彼の役割。実に頭の下がるその勇姿。尊敬すべき、大隊長であります。