今年で第3回となった「東北六魂祭」。今思えば、東日本大震災の4ヶ月後に仙台で第1回を開催できたことは奇跡としか言いようがなく、オール東北としての結束力や人間の集中力をまざまざと見せつけられ、それは同時に私たちの多くを勇気づける結果となったことは間違いない事実であります。
その後、東北六魂祭は「六魂」という言葉の予想通りに、東北6県の県庁所在地を開催地として少なくとも6回は続けられることになったようで、昨年は岩手県盛岡市、そして今年は福島県福島市で開催の運びとなりました。ちなみに、第1回仙台開催のテーマは「祈」。第2回盛岡開催のテーマは「希」。そして今年の福島開催のテーマは「福」。考えてみれば福島は「福の島」。これ以外は無いほどの見事なテーマで、「災い転じて福となす」ということわざが私たちの心に深く響きます。
福島駅に降りて驚いたのが人の山。通常の福島市内がどうなのかは分かりませんが、この人出は仙台でもめったに見ない光景です。しかし、実に大胆な交通規制が敷かれ、福島駅東口からパレード会場となる国道4号線付近の一帯まで、すべての道路が車両通行禁止で事実上の歩行者天国。この規制範囲の広さには驚きましたが、おかげで押し合いへし合いで歩く必要もなく、移動は実に快適。
これを仙台に例えれば、仙台西口駅前から東西は東五番丁通りから晩翠通りあたりまで、南北は南町通りから定禅寺通り及び勾当台公園あたりまで一帯が面として歩行者専用道路となっている感じ。公園や小学校の校庭などがイベント会場となり、また繁華街での出店などもあり退屈とは無縁です。
東北の夏祭りが一気に集結するパレードの会場は国道4号線だとのこと。スケジュールを確認すると、14時半からパレードが開始で、その前の14時からはブルーインパルスの飛行があるようです。
良い意味で昭和と平成が混在する福島市内の街並みをゆっくりと観賞しながらも、適時に飲み食い。イベント会場の催し物なども楽しみながら、少しずつパレード会場方面へ足を運びます。しかし、会場の国道4号線へ近づくにつれ、「入場制限」の告知板を持った関係者が。マジで?入れない?
皆さんが相当に早くから場所取りを行なっていたらしいパレード会場の国道4号線付近。両側の歩道と片側の2車線を観客用に解放していましたが、およそ1kmに及ぶ道路にはすでに入る隙間がありません。まさに大盛況といった様相ですが、ここまで来て観ないで帰るわけにもいかず、結局はパレード終点のさらに南側まで移動。少し遠そうですが迫力は十分に伝わりそう。次回に続きます。