「秋保」と書いて「あきう」。「菅生」と書いて「すごう」。私たちにとっては当たり前の読み方でも、初めて目にする方々には分かりにくい例なのかもしれません。「スポーツランドSUGO」は比較的名が知れていますが、「菅生サーキット」となると何だっけ状態。そして、村田町菅生地区にある東北自動車道の菅生パーキングエリア。もちろん「すごうパーキングエリア」です。
その「菅生PA」下り線の施設が先月に改装グランドオープンしたという話しは聞いていましたが、なかなか立ち寄る機会がありませんでした。よく考えてみると、「菅生PA」は仙台に住む私たちにとって、高速道路の出発点や終着点に近い場所。よって、旅の途中で立ち寄るには近すぎるということになるわけです。北の「長者原SA」や南の「安達太良SA」などに比べれば、おそらくこれまでの立ち寄り回数としては決して多くない結果となっているのかもしれません。
実はこの「菅生PA」。高校生の時にアルバイトをさせていただいたという思い出深いところです。上り線だったか下り線だったか明確な記憶は無いのですが、うっすらとしたイメージの中に残る太陽の位置関係から、おそらく下り線だったように思います。当時は他所もそうだったように、完全なフルサービスのレストラン。震えた手でカニピラフを運んだのを思い出します。
イメージ一新とはこのことです。ここまで化けると、これまでがどうだったかを思い出すのに一苦労。内外装とも黒を基調としたモダンなイメージになり、正面入り口の上部にはお馴染みの「三日月」が。奥州仙台の出入口に位置する「菅生PA」を、上手く表現しているように見えます。
施設内はとても綺麗。食事処はいわゆるショッピングモールのフードコートのようになり、いくつかのカテゴリから自由に選べるのは楽しそうです。テーブルも意外に大きめで、ごちゃごちゃとした狭いところで急いで食べるという感じではありません。また、売店のエリアも通路や空間が広めに確保されており、主役は商品ではなくお客様です、とも感じ取れる雰囲気です。
そして今日はもちろん昼食を。そばにしようかラーメンにしようか迷ったのですが、先日の渡辺食堂で断念したことを思い出し、ラーメンに決定。複数のお店のメニューが一つに統合された券売機で食券を購入し、「すごうでキッチン」と名付けられた麺処で半券を差し出して待ちます。
やがて半券に記載された番号を呼び出され、めでたく500円の「醤油らーめん」に有りつけたのでした。半分の味玉と極太メンマ、とろとろチャーシューに青菜に海苔。意外に、と言ったら大変失礼かもしれませんが、500円のラーメンとしては十分に美味しくいただきました。
とても久しぶりで、しかも改装グランドオープン後は初めて立ち寄った「菅生PA」。実のところ今回は高速道路上から立ち寄ったのではなく、下道からお邪魔したのです。いわゆる「県道仙台村田線」の菅生地区から見える「菅生PA」。ここは以前から、下道からも食事に立ち寄ることができました。おそらく従業員向けと思われる駐車場があるのですが、そこに停めます。
公に歓迎しているのかどうかはわかりませんが、これまで拒否されたこともありません。今日も念のために裏に出ていらっしゃったスタッフの方に聞いてみたところ、どうぞお召し上がりくださいと。施設の裏を上って西側の出入口から入れるのは人だけで、もちろんクルマは途中から入ることができませんが、意外な食事処とお土産処として、高速へ乗らずとも重宝しそうです。