山形蔵王温泉 新左衛門の湯

先月のお盆で少し連続した休みを取ったにもかかわらず、結局はどこにも出掛けずに近場をウロウロして過ごしていたせいか、フツフツとどこかへ出掛けたい症候群になっていたようです。

ほいじゃ、ちょっくら、今日にでも行っちゃう?午後に急きょ向かった先は、山形の蔵王温泉。

と言うのも、先月ぐらいに「新左衛門の湯」からハガキが届いていたのを思い出したからです。お一人様分の料金でお二人様を面倒見ますので、是非ともおいで下さいませ 。というような主旨のハガキの下部には、有効期限が9月末日だということも書き添えられていたのです。

ご存知の方はご存知。秋田の「玉川温泉」に次いで日本で2番目に強酸性である山形蔵王温泉。まさに、2番じゃダメなんですか?と言いたくなるほど十分に強力なお湯が豊富に湧出されている温泉です。初めて浸かった時の驚きは今でも忘れません。カラダはピリピリ。お湯が目に入ると痛いわ。舐めればすごく酸っぱい。ここはキング・オブ硫黄泉でしょう。

CIMG3315

蔵王温泉でもっとも新鮮なお湯に浸かるには、何と言っても共同浴場に限るわけですが、チョッとゆっくりしたい、あるいは湯上りに少し横になりたいという場合には、温泉街に連なる旅館のお湯をお借りするしか方法が無かったわけです。しかし、確か10年ほど前に日帰り温泉施設である「新左衛門の湯」が誕生してから、選択肢の幅が広がったのは歓迎すべきことです。

CIMG3317

そして、ここの食事処で個人的にお気に入りなのが、その名も「新左衛門そば」。要は器に盛られた「ざるそば」なのですが、その薬味として添えられる納豆が抜群に美味しいのです。

CIMG3335

CIMG3321

CIMG3323

なにせ納豆自体が大好物ですから、この仕様には完全にハマります。「南蛮納豆」と説明されているこの納豆は、ひきわり納豆に味噌と唐辛子、さらに何かと何かが和えられているような雰囲気で、初めて食べて以来自宅でも真似して作ってみるのですが、残念ながら本家の味には遠く及びません。さらに、大根おろしとネギとワサビが、日本人で良かったと思う瞬間です。

もちろん私はこれらをすべてそばつゆの中に投入し、軽く混ぜてからそばを垂らしていただくのですが、どうしても納豆が下の方へ沈むので、たまには箸でつかんだそばをグィっと底まで突っ込むのも美味しい食べ方です。そして最後に残った納豆も、そば湯で全部いただく幸せ。

CIMG3332

午後からの急なお出掛けプランだったとは言え、約3時間の滞在で入浴が2回に昼寝が1回、そしてこの新左衛門そば。あまり長居すると仙台へ戻りたくなくなるので、眠い目をこすりながら何とか頑張って蔵王温泉を後にしたわけですが、ありがたいことに東北道や山形道に加え、西蔵王高原ラインまでも往復無料で走らせていただいたことには感謝しなければなりません。やっかいな「どこかへ出掛けたい症候群」。十分に効き目のある処方箋でした。

CIMG3341