自転車に乗るようになってから苦労するのが、仙台市内での駐輪方法です。おそらく昔に比べれば市内の駐輪場は整備されてきているのでしょうが、未だに放置自転車は後を絶たない状況のようです。そして、仙台市中心部の放置自転車への取り締まりは容赦ないのです。
先日、仙台市内で自転車を引いて歩いていると、制服姿の人から「◯◯◯さん!」と声を掛けられました。うわっ!び、びっくり。ずいぶん昔に大変お世話になった方で、定年退職後の今では、仙台市からの委託を受けて放置自転車の取り締まり業務をやられているそうです。
お代官様、私は何も悪いことをしていませんよ。などと冗談を言いながら、しばしの立ち話しを。ついでに、万が一にもこの私の自転車が放置してあったとしても撤去しないでくださいな、とお願いしてみましたが、いや、それはならん。きちんと駐輪場へ入れなさい、とのご指導。
もしかしたら、クルマの駐車違反の取り締まりよりも厳しいのでは?と感じるくらい容赦のない仙台市の放置自転車への対応。置く側としては、放置しているのではなくチョッとだけ駐輪しているだけなのですが、確かに歩道を埋め尽くす大量の自転車は、邪魔で危険だと感じることもあります。
さて、個人的に最近利用させていただくのが、一番町の三越斜め向かいにある「TICビル」の駐輪場です。以前は古き良き「東一連鎖街」があった場所で、今は「東一センタービル株式会社」という集合体。実はこのビルの8階屋上に、立派な駐輪場が用意されているのであります。
屋上駐輪場への出入り口は「稲荷小路」側に位置し、それはそれは立派な専用エレベーターも備えられています。駐輪できるのは「大型」「原付」「自転車」まですべて。しかもなんと無料で、防犯カメラまで設置されているという素晴らしい駐輪場なのですが、なぜかいつでも空いています。利用時間が午前10時からという点が問題なのか、単に知られていないのか。
それにしても、この空き具合はもったいないと思うのです。この場所でこの設備。しかも安全で無料。などと私が勝手に宣伝してはいけないのかもしれません。実は注意書きに「当ビル及び店舗をご利用するお客様以外の駐輪は、固くお断りいたします」と書いてあるのです。
ここは民間の駐輪場ですので、それはごもっともです。しかし残念ながら、まだテナントが十分に埋まっていない状況でもあり、私は「ツルハドラッグ」でドリンクでも買うしかなさそうです。
いずれにしても、この「TIC」は有料でも十分に利用価値を感じる駐輪場で、民間駐輪場のモデルケースかもしれません。ところで、「お客様以外の駐輪は固くお断り」と書かれるのと「お客様はご自由にご利用ください」と書かれるのでは、どちらが購買意欲に繋がるのでしょう。