さぁ、今日もパーティーの始まりです。参加資格は特にありませんしドレスコードもありません。パーティー会場はさほど広くはないので良い場所は早いもの勝ちですが、回転も速いので決して焦る必要はありません。まず、無料のお飲み物(お冷)で乾いたのどを潤してください。
参加者は老若男女さまざまな人々。日替わり且つ時間替わりで構成されていますが、意外にシャイで無口な方が多いようです。なかには結局一言もしゃべらずに会場を後にする方も。
そうそう、お召し上がりものは先に決めていただき、前金のお支払いで概ね300円から400円程度のフード類が充実していますが、立食だからといってビュッフェシステムではありませんし、ひと様が召し上がっているものに横から箸を伸ばすことは出来ませんので注意が必要です。なお、フード類は基本的に食べ放題ですが、召し上がる分のお代を先にお支払いいただくシステムです。
仙台を代表する立食パーティー会場のひとつ「そばの神田」。創業は昭和44年だそうです。昔は製麺所から一つずつ個別包装された茹で麺を仕入れて使っていたと記憶していますが、いつの間にやら自家製麺に切り替わり、出汁にもこだわり感を見せてくるようになりました。
店内も以前に比べてはるかにきれいになり、現在は揚げ玉が無料なので「かけそば」のオーダーで少なくとも「たぬきそば」までバージョンアップ出来るのが嬉しいところです。ここは古くから市内に数店舗を構え、まさに仙台の立食界をリードしてきた老舗と言えるのだろうと思います。
そして、立食界の東口代表だった「福はら」が、西口のアエル向いへ進出したのであります。おそらく10年ほど前から、東口に集う人々の胃袋を満たし続けてきた「福はら」。こちらは確か創業時から自家製麺で勝負してきたお店で、古くからたこ焼き屋さんも併設しています。
カツ丼や天丼などご飯もののセットもあり、お昼時にはなかなかの混雑ぶりを見せています。ここは完全な立食というわけではなく、いくつかの簡易な椅子も用意されていますが、ピーク時には一時的に撤去される場合もあるようで、ゆっくり召し上がるには13時半過ぎが吉でしょう。
私たち(特に男子勢)のなかで、無くてはならない存在となっている「立食処」。昔は駅のホーム内などでも立食会場をよく見掛けたものですが、今はどうなのでしょうか。汽車を待つ間に一杯のかけそばを、時計を気にしながらすすっていた時代も懐かしく思えるのです。