さて、ここで問題です。 次のなかから仲間はずれを一つ選びなさい。
霜ばしら 伊達絵巻 三色最中 ずんだ餅 萩の月 白松がヨーカン 九重 かっぱえびせん 萩の調べ 支倉焼 喜久福 仙台マコロン
仙台銘菓といえば、今や「萩の月」が圧倒的な知名度を誇り、もはや全国区でもあります。以前、転勤のため東京で仕事をしていた時も、里帰りをするたびにお土産で「萩の月」をせがまれていたものです。こちらとしては考える必要がなく、ある意味とても楽だったのですが。
しかし、拡大路線を歩む「菓匠 三全」とは対象的に、昔から変わらぬ菓子だけを作り続け、昔から変わらぬ場所で提供している「ふじや千舟」を、私たち仙台人は忘れる事が出来ません。「支倉焼」が誕生したのは昭和33年とありますから、すでに50年以上の月日が流れているわけで、ご存知の本店(SS30の東側)は創業から60年経つそうですから感服に値します。
「萩の月」はもちろん美味しいのですが、それよりも「支倉焼」はもう少し格と気品が感じられ、現にご年配の層からは未だに圧倒的な支持を得続けていると聞きます。実際に「萩の月」は昭和54年発売だそうですから無理もありません。
話しは変わりますが、子供の頃に「九重」を正式な頂き方ではなく、そのまま口に入れて下品にボリボリと食べていたのは私だけでしょうか。
さらに話しは変わりますが、昔は「粉ジュース」などというモノもたくさん売っていて、小袋の「粉末ソーダ」をそのまま口に入れたがために口や鼻からソーダの泡がふきこぼれ、まるでカニのような有様になっていたのは私だけでしょうか・・。
有限会社 ふじや千舟。本社と工場は青葉区愛子東に構えるようですが、販売店舗は本社と本店を含めても仙台市内のわずか7店だけで、しかも商品は「支倉焼」のみで50年。いかがでしょう、この潔さとひたむきさ。自社の従業員とその家族、そしてお買い上げくださるお客様を完全に守ることが出来る範囲での商売、ということなのでしょうか。少し心動かされます。