丸光が消え、ダックシティが消え、ビブレが消え、さくら野百貨店が消えた日

地方デパートの苦戦が続いていると言われてきたなかで、仙台駅前に構える「さくら野百貨店」を運営する会社が本日に自己破産したという報道が宮城県内をかけめぐりました。実に残念であります。

おそらく宮城県以外の方にとっては「なんのこっちゃ?」というところでしょうが、私たち仙台市民や宮城県民にとっては少なからず衝撃をもって受け止められた今回の件。報道によると、運営会社は本日に仙台地方裁判所へ自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたということのようです。

負債総額はおよそ31億円だそうで、店舗は26日付けで営業を終了し、およそ120人の従業員も全員が26日付けで解雇されたとのこと。もはや、涙を流すヒマもないスピード感と言えそうです。

そう言えば「丸光」はバラの包装紙だったような気がするわけですが、どうやら私たちに良き思い出を残したまま、バラの花びらは散ってしまったということのようです。それよりも何よりも、もっとも百貨店らしかった「丸光」時代には「丸光百貨店」と名乗らずに、あまり百貨店らしくなかった「さくら野」が百貨店と名乗っていたことは、もうこの際どうでもいいことなのかもしれません。

まさに仙台駅前。ここを駅前と言わずしてどこを言うのでしょう。今は亡き叔父が勤めていたこともあって、子どもの頃によく連れていってもらえた丸光。屋上の遊園地や上階の大食堂も、実のところ当あっぺとっぺ百貨店は頭のなかで丸光をイメージしていた部分が少なからずあったのであります。

丸光が消え、緑屋が消え、ダックシティ、ビブレ、十字屋が消え、さらにams西武が消え、仙台ホテルが消え、そしてついに、さくら野百貨店が消えた仙台駅前。残っているのは遠い記憶ばかりです。

お便り

  1. 宮古ガイド より:

    丸光、藤崎、ダイエー、十字屋、三越、半田屋は子供の頃の記憶にあります。さくら野の記憶はそのだいぶ後ですね。
    そうなると今の仙台は百貨店事情はどうなっているのでしょうか?何か生き残っているのか、新しい何かがあるのか。ドンキになってしまったのか。百貨店は存在しないのか。
    最近の仙台のその買い物事情が知りたいです。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      宮古ガイドさん、ご来店ありがとうございます。

      さくら野百貨店が閉店したことによって、仙台の百貨店は藤崎と三越だけになりました。100万都市で2店舗だけというのは少し寂しいような気もしますね。
      近年の仙台駅周辺はパルコやエスパル(駅ビルSC)などが次々と新店舗を開業し、確かに激戦区となりつつありました。そのなかで、さくら野百貨店は独自性を出すことができなかったのでしょう。
      今後もますます少子高齢化となりつつあるなかで、お金をたくさんお持ちの高齢者がお買い物をする場所が減ってきているのは事実で、そこがとても気がかりです。

      あっぺとっぺ百貨店も、日々訪れてくださる方が0人になれば閉店するしかありませんが、今のところは何とか細々と続けさせていただけそうなのは、皆さまのおかげと感謝しています。

  2. 宮古ガイド より:

    藤崎はまだあるんですねー。
    藤崎には末長く頑張ってもらいたいものです。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      宮古ガイドさん、ご来店ありがとうございます。

      藤崎は大丈夫ですよ。
      万が一にも藤崎が閉業したら仙台の経済界は終焉を迎えるでしょう。内情はどうであれ、官民あげて藤崎は守るはずです。
      藤崎の地下にある「キャンディの回転台」は今も現役で、あれがとても懐かしくて実に百貨店らしい売り場です。

  3. ジャコモ より:

    前日の土曜日に、奇しくも気に入っていた7階のカレー屋さんに行ったばっかりでしたので、今回の件は、本当にびっくりでした。倒産という事で、通常見られような閉店セレモニーも無かったので余計寂しいですね。。。

    今となっては大変貴重な丸光時代のマッチ懐かしいです。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      ジャコモさん、ご来店ありがとうございます。

      前日に行かれていたジャコモさんからしても、本当に寝耳に水だったでしょうね。少し近い人の話しでは、社員の皆さんに知らされたのも26日の夜だったとのことです。
      おそらく丸光時代から思い入れのある人たちはとても多く、閉店セレモニー等が行われなかったのは実に残念でしたが、経営側が断腸の思いで決定された今回の策が結果的には最善の選択肢だったようです。
      せめて、これまで丸光からさくら野百貨店まで関わってこられたすべての関係者の方々に、心から感謝申し上げることしかできません。

  4. アクアラインさん より:

    お久しぶりでがんす。
    いやいや、最近とんと来なくなってすみません。と、この話題は私も非常に気になった次第です。さくら野百貨店など知りませんが丸光は私にとって、「仙台駅前といえば丸光」という感じです。小さい頃、お袋に連れて行ってもらったデパート食堂に都会の雰囲気を感じ、生まれて初めて「お子さまランチ」なるテレビで見聞きしたものを食べたのもここでした。高校生ぐらいの頃はこの丸光と名掛丁の間にちょっとした小路があり、「めしのはんだや」もありましたし、すごく記憶にある地域なのです。
    変わりゆく仙台ではあるのでしょうが、50代も半ばになり、仙台の懐かしい思い出がひとつ、またひとつ・・と消えていくのはしんみりという気持ちです。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      アクアラインさん、ご来店ありがとうございます。

      >「仙台駅前といえば丸光」という感じです。
      本当におっしゃる通りですね。
      丸光の前には多くのバス停もあり、いつも人で賑わっていたようなイメージでした。
      学生時代には仙台駅まで電車(汽車)で通っていたこともあり、少し遠かった藤崎や三越よりも駅前の丸光(ビブレ)がもっとも身近なデパートでした。
      アクアラインさんが「笹かま事件」に遭遇した青葉通りの吉野家も姿を消しましたし、それぞれがそれぞれの記憶の中に残る思い出だけになってしまいましたね。
      消えゆく昔の仙台。本当にしんみりです。

  5. たかちん より:

    はじめまして、丸光をググってたらあっぺとっぺ百貨店にたどり着きました。
    高校生まで仙台にいましたが、あの場所はやっぱり丸光ですね。
    ダックシティでもさくら野でもなく『丸光』
    百貨店そのものもキラキラしてたし、青葉通りと反対側に出るとジャンジャン横丁をはじめとした小さい店の密集地帯で、幼少時は良く焼き鳥を食べに父親が連れて行ってくれたものでした。
    さくら野が倒産したのは仕方ないとして、昭和50年代を知ってる世代としては、丸光、エンドーチェーン、藤崎の地元組と緑屋、十字屋、ダイエー、三越の全国勢とが競争して輝いていた時代がまた来ればいいなあと願ってます。
    もちろん地元組を応援しますが。
    いつも季節の虹をかける藤崎
    愛のある街丸光
    虹の街エンドーチェーン

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      たかちんさん、ご来店ありがとうございます。

      そうなんです。いつまで経っても「丸光」ですよね。
      特に私は仙台生まれではないので、仙台まで出てきて体験できる「百貨店の匂い」にはいつも大興奮でした。
      ダイエーと言えば、1階にあったロッテリアにもよく行きました。イタリアンホットサンドの味は田舎者の私には驚きで、当時はよく食べたことを思い出します。
      エンドーチェーンは、小型店舗が市内のあちこちにあった時代でしたね。懐かしいです。

  6. 名無しの権兵衛 より:

    ジョン万之助様
    久しぶりに伺いました。仙台の駅前がどんどん様変わりしています。
    話をする時にも、「丸光の裏」「エンドーチェーン」「アイエ駅前」
    「森天佑堂」あたりから、、、、というように、現在の店名が出るのに
    時間がかかり、昔の店を言ってしまうのです。
    しかし、ここ数年「丸光」として見てきても、古いデパートなら、いっそ
    レトロなデパートとして堂々と生き残っていけたのかも、と思います。
    十代の子供たちは、写真画像でしか知ることができないので、ジャンピューター
    やステンレス皿、昭和の古着や小物雑貨など、時代を逆行する方が生き残れた
    かもしれませんが。ただ、昔の繁栄や仙台の「顔」に縛られていたのなら、
    経営者、幹部に問題があったのでしょうか。もし、藤巻氏(伊勢丹バイヤー)が
    生きていたらなあと思います。
    think beeやラシット、GUなど丸光で買えるものがあったのに。閉店しても、
    ブックオフにはお客さんがひっきりなしでしたし、私も何度か売り買いしました。
    皮肉にも、「仙台駅前」(KAPPOの特集)買ってきました。
    本当にこうなる前に、策を考えたのか、策は無かったのか、年寄ばかりの幹部だけでは
    $¥ばかりで、金策に走り回っていたのでしょうか。
    私だったら、、を次回書いてみたいと思います。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      名無しの権兵衛さん、ご来店ありがとうございます。

      是非とも行ってみたいと思いながら願いが叶わなかった花巻市のマルカンデパート。今年になって大食堂が復活したと聞いて早く行ってみたいとパタパタしています。
      そこにしか無いもの。そこでしか体験できないもの。多少にかかわらず、その魅力が人を惹きつけるのかもしれません。
      誤解を恐れずに言うならば、「今の仙台は面白くない」と個人的には感じています。決して懐古主義ではありませんが、小東京を目指しているように見える仙台が仙台らしさを失っているように思えるのです。あくまでも仙台は地方都市。地方らしい魅力を守ってもらいたいと願って止みません。