庄内散策 山居倉庫と致道博物館

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先日に引き続き、山形は庄内地方への旅日記であります。酒田の「ル・ポットフー」で美味しいお昼ご飯を食べ終わったのが14時。あらら、もうこんな時間。そろそろ出動しましょうかとガイドブック片手に向かったのが、酒田市内にある「山居倉庫」という有名な観光スポットです。

こちらは1900年頃に建てられた「米穀倉庫」だそうで、なんと現在も使用されているのだそうです。十数棟にも連なって倉庫が並ぶ様はまさに圧巻ですが、酒田や庄内地方にとって、いかに「庄内米」が古くから重要な位置付けにあったのかを表す建物と言えるのかもしれません。

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倉庫の裏側には見事なケヤキ並木が続いています。これは景観のための措置ではなく、西日を遮って倉庫内の温度上昇を防ぐばかりか、冬の強い季節風から建物を守る役割も持ち、また倉庫内も様々な工夫により温度や湿度が一定に保たれているのだそうです。

感心しながら見物していると女性陣が見当たりません。あちこち探してみたところ、併設してある観光物産館で早くも買い物大会が始まっています。やれやれ、花より団子ですか・・。

さて、もう15時前。予定では早めに宿へチェックインして一風呂浴びて昼寝を、ということだったのですが、次の日の天気が思わしくないということで、鶴岡観光を繰り上げることにしました。

酒田では山居倉庫以外にも行きたいスポットがいくつかあったのですが、後ろ髪を引かれる思いで鶴岡に向かったのです。クルマで30分、やってきたのは「致道博物館」という観光名所。

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鶴ヶ岡城三の丸跡地に構える「致道博物館」は、簡単に言うと近隣の歴史的建造物を移設保存してあるところで、同時に庄内地方の民俗資料が収蔵され、それらを展示してある博物館であります。

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加齢のせいか、若い頃には見向きもしなかった歴史的建造物などに興味を覚えるようになってしまったわけですが、ほんの半世紀や一世紀前に人々が生活していた様式などを見ながら、これから半世紀や一世紀後、「平成時代の生活様式館」なる博物館ができていたりするのかと想像してしまい、なにやらおかしくなって一人で思わす笑ってしまったのであります。

お隣の鶴ヶ岡城址の公園も実に素敵な雰囲気で寄りたかったのですが、もう16時半前。やむなく鶴岡を後にして一宿の御宿へと向かいました。