先月に義理の母が元気に80歳の誕生日を迎え、敬意を表して一泊の旅行に連れ出しました。企画段階での候補地は三箇所。三陸で海の幸ざんまい、会津で温泉と山の幸、というプランも捨てがたかったのですが、それらを一度に可能にするところ、山形の庄内地方に決定です。
ご存知の通り、山形は野菜や果物や蕎麦など何を食べても美味しいのでありますが、今回庄内地方を選んだのは、それらに米、肉、魚も加わるからなのです。まさに「食材王国」です。
さて、昨日の朝に出発して高速道路で一路庄内へ。最初の目的地はまず「昼飯」。義母のご機嫌を増幅させるにためは、初日のお昼ご飯のプランはとても重要なのであります。
幸いにも食べ物の好き嫌いは無い彼女。最近評判の鶴岡イタリアン「アル・ケッチャーノ」か、酒田フレンチ「ル・ポットフー」の二者択一で悩みましたが、今回は酒田のフレンチを選んでみました。
もちろん初めての訪問ですが、さすがに店名だけは存じ上げていました。山形はおろか、全国に名をとどろかすフレンチの名門というイメージを持つ、まさにフランス料理界の老舗であります。
創業35年、現在は五代目のシェフだそうで、素人の私があーだのこーだの申し述べるレベルではありません。料理はもちろんのこと、さすがにサービスも完璧で、最高の昼飯処でした。
これは「シェフおすすめランチ」税サービス料込みで2,625円。肉か魚はどちらかを数種類からチョイスするのですが、魚は地元で上がった鯛とメバル、肉は庄内豚を選び、まさに狙い通りに庄内の食材を楽しめました。はやり魚は外せませんし、庄内と言ったら牛より豚でしょう。
仮にアラカルトで同じものをオーダーするとおそらく4千円は軽く超えるだろうと思われ、どう考えてもこの料理長推奨昼定食は、お得感にあふれる対価格満足度が非常に高いものでした。
実に良いスタートを切れた山形庄内の旅。天気にも恵まれ、この後酒田市内を見物してから鶴岡へと向かったのでありますが、この続きはまた機会を見つけてご紹介したいと思います。