長命ケ丘飯店

以前はたまに足を運んでいたお店でも、なぜか少しずつ足が遠のいてしまう場合があります。考えてみると特に理由は無いのですが、その地域に行く用事が無くなったり、他のお店で食べる機会が増えたり、といったことなのでしょう。決してキライになったわけではないのです。

泉区長命ケ丘の住宅地の一画にお店を構える「長命ケ丘飯店」。店名でもお分かりの通り、コジャレたパスタ屋さんではありません。一見すると町の中華飯店なのですが、実はまったくその通りです。しかし、少しだけ他のお店と違うのは、その独特とも言える店内の雰囲気。

確か10年以上前に誰かから教えていただき、それ以来ちょくちょくお邪魔するようになったわけですが、なぜかここ5年以上はパッタリと途切れてしまったのです。そして、記憶からも。

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当時は、この近辺で五目焼ソバをいただくには、「まんみ」か「長命ケ丘飯店」と決めていたよなぁ・・ということを、今日の午後にクルマを走らせながら急に思い出したのです。そうそう!ちょーめーがおかはんてん!はたして、どこでしたっけ?あれぇ?この角か?

結局は住宅地を一周しての遠回りを経て、ずいぶん久しぶりの「長命ケ丘飯店」にたどり着きました。むむむ・・懐かしいと言うか何と言うか・・。

まさに「散らかった茶の間」風にデザインされた客席でもある座敷は、茶だんすに入れられた数々の中国茶や、ところ狭しと置かれた中国酒、座卓の下に押し込められた鍋や食器など、当時から何一つ片付けられていないように見えて少し安心するのであります。この雑多な雰囲気が、このお店が持つ特徴の一つなのでしょう。

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しかし、この雰囲気だけで侮るなかれ。メニューの一品欄には、住宅地の中国料理店としてはいささか大袈裟とも言えなくもない献立がズラリと並ぶのです。今日も顔見知りとおぼしき来店客グループに対して、中国食材のことを熱心に説明しておられた店主。おそらく、この店主が中国料理に捧げる情熱は並大抵のものではなく、すべてがその表れなのかもしれません。

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もちろん、今日も以前によくいただいた「五目焼ソバ」を。そうそう、これです。たっぷりの醤油あんでまとめられたボリュームたっぷりの具材が、これまたたっぷりの麺を覆い尽くします。このボリュームも長命ケ丘飯店の特徴の一つで、店内の雰囲気同様、以前と変わらぬ味と量に、またも安心するのです。少し甘めのこの醤油あん。「だんご」に付けても実に美味しそうです。

ところで、メニューをながめていて気になった一品。御飯類のことろに並ぶ57番「咖哩牛肉飯」 ビーフカレー が(醤油味)となっています。むむ・・いったいぜんたい、どんな味なのよ。