ドクター氏から(外出するのは)待て!と言われるがままに、一点を見つめてじっとしていたB級インフルエンザ男の私でしたが、とうとう(外に出ても)よし!という合図が出たので、ワン!と元気な返事をして本日から外へと駆け出したのであります。今日は実に良い天気。シャバの空気はやはり美味しいのです。
仙台のソメイヨシノも開花の便りが届き、いよいよ待ちに待った春本番。本日にたまたまクルマで通り掛かった錦町公園の桜はすでに満開・・え?満開?よそ見運転は危険ですが、満開のサクラの下で何人もの皆さんが口を半開きにしながらケータイカメラを片手に見上げている様は、まるでパン食い競争のワンシーン。実に見事な咲きっぷりですが、あれはソメイヨシノではないのでしょう。
そのような春の陽気に包まれた本日のお昼、仕事で久しぶりに宮城県庁を訪れました。私の場合は、仕事でもなければ県庁に足を運ぶことはめったにありません。例えばパスポートを取得するとか、あるいは何かとても良いことをしたとか、逆に超悪いことをして隣りの県警本部に連行されるとか。
肝心の仕事のほうは先方のお昼休みの間に10分で完了。さて、せっかく久しぶりに訪れた宮城県庁ですから、すぐに帰るのはもったいない。そうだ。最上階に食堂があったはず。よし、いくぞ~。
エレベーターでギュイ~ンと18階へ。ここが宮城県庁最上階。今や仙台でも高層ビルが建ち並ぶようになりましたので、18階ではさほど高いとは言えないのかもしれませんが、私の足がザワザワしてこないこの程度が実はちょうど良く、遠くも近くも比較的鮮明に見渡せる眺望が用意されています。
時刻はまだ12時30分過ぎ。食堂はまだ混んでいるだろうと外の景色を眺めながらフロアをウロウロしていると、なにやら資料館のようなコーナーが。ワケルくん・・いや村井県知事の等身大パネルが出迎えるその一画は「県政広報展示室」。いいですね~。この類は意外に好きなのであります。
宮城県の歴史や産業、また数々の偉人などを紹介する「県政広報展示室」に結局は20分もハマってしまい、出てきた頃には食堂の空き具合も腹の空き具合もちょうど良いあんばいに。そしてお邪魔したのが「レストランぴぁ」。何年か前にもお客様に連れて来ていただいたはずですが、その時もこのレストランだったかどうかは定かではありません。「地産地消」を掲げるレストランへ、いざ突撃。
いただいたのは「本日のお魚とお野菜のランチ」。税別800円也。私には少し贅沢すぎる昼食でしたが、今日だけは快気祝いということで良しとしましょう。そして肝心の出来栄えですが、県産である素材の美味しさはもちろん、それぞれがしっかりとした味付けにもかかわらず、カロリーと塩分がさほど高くないことに驚きます。こういった食事は病み上がりに打ってつけ。ペロリと平らげました。
思いがけずに、たっぷりと楽しむことが出来た宮城県庁最上階。たまにはこうした探検も実に面白いものです。今日のように春の日差しが降りそそぎ、気温も上がって花が咲き始めると、どうしても外へ出たくなる病み上がり決死隊。年に一度の桜に備え、体調を万全にしておく必要がありそうです。