台湾式朝の過ごし方 周記肉粥店と雙連朝市

明日は台湾式朝ごはんを食べにいきましょう!朝6時の集合でいいですか?

ええええ~!マジですか?そんなに早いの!?

それなら7時では?朝の7時にロビー集合で。

前日に隊長である弟氏とそんなやり取りがあった台湾旅行の3日目。

見事に朝の7時前に全員が揃った私たちは、さっそく弟氏の案内で地下鉄へと乗り込み、台湾駅から2つ目の龍山寺駅で下車。出口からすぐに見える「龍山寺」を横目で眺めながら向かった先は、地元の皆さんに人気のお粥屋さんだそう。こりゃシブい!街並みに溶け込んでいるその佇まいがシブい!

おそらく自他共に認める「外食天国」とも言われる台湾。どうやら朝ごはんも例外ではないらしく、自宅で食べるよりも出勤途中に外食で朝食をとる習慣があるとのこと。そのことで、豆乳やらお粥やら揚げパンやら、様々な台湾式の朝食が発展的に支持されているのは非常に興味深いところです。

そのようなお店は必ずしも朝食専門店というわけではなさそうですが、朝の5時や6時に開くお店はたいてい朝食寄りのお店。後で調べてみたところ、今回訪れた「周記肉粥店」は朝の6時から夕方4時半までの営業。朝食と昼食、そして小腹満たしまで面倒をみてくれるお店ということのようです。

▼ 時刻は7時20分。ローカル感満載の店内で注文は弟氏におまかせ。

▼ 青菜ものを一品。

▼ 鶏肉ものを一品。

▼ 豚肉ものを一品。衣がカリカリで激ウマ!「紅焼肉」という一品。このお店の名物だそう。

▼ メインの肉粥が登場!

▼ 日本のお粥よりもさらっとしており、塩分は控えめで想像よりもヘルシー。

初めての台湾式朝ごはんを、実に美味しくいただきました。文字通り肉の出汁と風味をかもし出す看板商品の肉粥にはまったく脂っぽさを感じず、そのことでおかずの豚肉や鶏肉がすすむわけです。

しかもこの肉粥。なんと一杯が15元(約55円)で、おかずの一品も50元(約180円)前後。今回のように1~2品のおかずと共に肉粥をいただくのが、ここ「周記肉粥店」の朝ごはんのようです。

▼ ごちそうさまでした!揚げられた「紅焼肉」が重なっています。

▼ お店を出て「龍山寺」の方面へ。映画に出てきそうな風景です。

▼ 台湾では非常に有名だという「龍山寺」。

▼ 屋根に施された見事な装飾。境内では地元の皆さんが朝のお祈り真っ最中で、参拝を断念。

▼ 犬の駅員さん。微動だにしない勇姿はさすがです。

▼ 奥には夜勤明けの駅員さんも。ヘロヘロでふにゃふにゃの様子です。

さて、龍山寺駅から台北駅に戻り、別のラインに乗り換えて2つ目の雙連駅というところで下車。少しだけ「朝市」を見て行くということのようです。朝市?「夜市」で有名な台湾ですが、朝市も営業しているとは知りませんでした。これも興味深い。はたして仙台朝市とは様子が違うのでしょうか。

▼ どうやらあの路地に朝市が展開されているようです。

野菜や果物、肉や魚はもちろんのこと、調味料や衣服類まで何でも揃う朝市の様子に圧倒されます。

大別すれば飲食の夜市に対して食材の朝市ということになるのかもしれませんが、露店の形態を見せるこの「雙連朝市」はまさに朝市の原風景に見えます。残念ながら今回はあまり時間がなく、ゆっくり見物することはできませんでしたが、台湾式朝の過ごし方が少し理解できたような気がします。

▼ 仙台市でも展開しているレンタル自転車(DATE BIKE)のようなものでしょうか。

では私はここで失礼しま~す。後はゆっくり楽しんでくださ~い!

この日の午前中に帰国する弟氏が、笑顔で私たちにそう言っています。父と一緒に残される台湾初心者の私は大丈夫なのでしょうか。この後は夕方までフリータイム。まず問屋街でも散策しましょう。