東北福祉大学の桜 2014

もはや、全国さくら協議会花見推進委員のサクラだと思われそうなほど、このところは桜の話題ばかりで恐縮ですが、こればかりは年に一度のことゆえ、なにとぞお許しいただきたいと思います。

年に一度とは言え、今年は例年に比べて見頃の時期がとても長いように感じます。これはおそらく、開花から現在までさほどの強い風や雨にもあたらずに、穏やかな天気が続いたおかげなのでしょう。

個人的な桜の標本木は、自宅前の桜の街路樹と、近所の東北福祉大学の桜。特に福祉大の桜は毎年のように見に行くことになるわけですが、今年も先週の金曜日に様子を見に行ってまいりました。

DSCN4333

東北福祉大学野球場の東側あたり一帯に植えられている桜は、見事に満開の時期を迎えていました。我が家もそうなのですが、ここ福祉大が位置する場所も少し標高が高いせいか、開花も満開の時期も市街地に比べて数日ほど遅れるのが常です。先日に訪れた田尻の加護坊山もそうでしたが、ふもとと頂上では咲き具合がまるで違っており、微妙な標高差に反応している桜に感服します。

DSCN4334

DSCN4349

DSCN4359

DSCN4360

IMGP4976

IMGP4978

IMGP4992

IMGP5000

桜に集まる鳥の鳴き声がするのでよく見てみると、なんと彼らは桜の花の蜜を吸っているようです。

しかも、満開になった桜の花にしっかりクチバシを突っ込んで、次から次へと平らげていくのです。

決して花を食いちぎることもせず、とても上手に蜜だけを味わっている鳥たちの姿を目にすると、桜の開花を持ち望んでいたのは何も私たち人間だけではなかったのだと思い知らされるのであります。

子供の頃、ツツジの花をちぎって蜜を吸っていた私たちに比べれば、鳥の方が行儀は良さそうです。

IMGP5008

ずいぶん久しぶりで雨となった今日の宮城県。これで桜の開花状況には多少の影響があるのでしょうか。県南や仙台の桜はそろそろ終宴の時を迎えますが、県内でこれからも桜を楽しむには「北」か「高」がキーワード。県北の見頃を追いかけるか、標高の高い山間を狙うか。例年以上にたっぷりと桜を楽しめたような気がする今年でしたが、来年まで見納めとなる桜が少し名残惜しいのでした。