昨日の早朝、日本中が歓喜の渦に包まれました。かねてから招致していた2020年の東京オリンピックおよびパラリンピックの開催が決定したからです。テレビでも決定の瞬間が何度も放映されましたが、喜びを爆発させる関係者の姿を見ると、こちら側までも感動が伝わってくるような状況でした。
東京オリンピック・パラリンピックと聞くと東京だけが盛り上がるお祭りのようにも聞こえますが、おそらくそうではありません。これまでのオリンピックの慣例通り、開催準備が可能な具体的な都市名まで挙げて招致するだけであって、広く考えれば日本で開催することを招致したのでしょう。
つまり、2020年はこの日本で開催することが決定し、主な開催会場が東京なのです。そう理解すれば、４年に１度の世界的なスポーツの祭典、いや地球規模とも言えるイベントが日本で開催されることは、おそらく私たちが生きている間では最後になるのかもしれません。これは貴重な体験です。
開催国に与えられる出場枠も、アスリートたちにとっては大きなチャンスとなりそうです。おそらく競技者にとっては、オリンピックやパラリンピックは夢の舞台。その舞台が、いつもより近い位置に用意されるわけです。健常者も障害者も７年後の五輪出場を目指し、心身ともに俄然とチカラがみなぎっている様子を見られるのは、私たちにとっても勇気づけられることになりそうです。復興の遅れを不安視する声もあるようですが、我が国の首相をはじめ、招致委員の皆さんが世界に向けてあれほどの大見栄を切ったわけですから、それは完全復興を成し遂げる決意だとも期待したいところです。
前回の東京オリンピックの時にはすでに生まれていましたが、上から下からダダ漏れ状態の幼児だった私は、そのことを何一つ憶えていません。私より少し先輩である東京タワーは、前回の東京五輪の際に大活躍され、そして７年後の2020年にも２度目の東京五輪を見守ることになるのでしょう。
全世界の人たちから注目される東京オリンピック・パラリンピックまであと７年。福島の問題も被災地の復興も、そこにゴールが置かれたと理解してよいのでしょう。世界の皆さんから感服されるような復興を、そして２度目となる東京五輪開催の成功を、私たちも心から応援したいものであります。
