仙台大観音

仙台市の北西部に堂々とそびえ立つ「仙台大観音」。仙台市内においてビル以外の高層建造物としては、八木山のテレビ塔が以前からよく知られた存在でしたが、いつの頃からかこの大観音も多くの人に知れ渡ってきたようです。実は我が家から2km弱のところにそびえ立つ仙台大観音。住んでいる場所を聞かれた時など、住所でお分かりいただけない場合には「大観音方面」で一発です。

それほど近いのに、訪れるのは年に一度。毎年8月の末に行われる花火大会を兼ねたお祭りを観に行く程度で、もちろん大観音の内部には立ち入ったこともありません。どうやら上階まで登ることが出来るらしいということは聞いていたのですが、これまでは何となくその機会がありませんでした。

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先週の大型連休中のことです。ちびっ子たちが泊りにきた2日目の5月3日。風が強くで肌寒そうな日でしたので、遠出するのは止めようということにしたわけです。すると、延々にテレビゲームやポータブルゲームを興じるちびっ子たち。真っ昼間から室内でゲームとは、あまり感心できません。

皆の衆!大観音に行こうか!え?あの大きな観音様?うん、そうそう。行ったことあるかい?ないから行きたい!よし、それじゃ観音様の上まで登ろう!うん!どうやって登るの?確か観音様の背中に縄ばしごがぶら下がっていて、それで登るらしい。えぇ?ウソでしょ~!これまで何人か途中で落ちたらしいけど、しっかりつかまって登れば大丈夫。でも風が強いから気を付けるんだよ~。

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大人のみ参拝料として一人500円を支払い、いよいよ仙台大観音へ初登頂です。順路に従って台座の部分を一周する間には、様々な多くの観音様が私たちを迎えます。階段で2階へ上がり、そこからはちょうど大観音の支柱部に設置されたエレベーターで12階へ。ここが最上階となるようです。

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ちょうど大観音の胸にあたる部分が12階で、このフロアにはいくつかの展望窓が用意されており、眼下に広がる絶景を楽しむことができるのですが、不思議なことにそれほど高いとは感じません。

しかし問題はこの後。行きはよいよい帰りは怖い。ちょうど大観音内部の外側を周回するように階段で下りるのです。階段にはもちろん柵付きの手すりが設置されていますが、なんと中心部分は下階まで一気に吹き抜け。縄ばしごこそありませんでしたが、下を眺める私の足はザワザワものでした。

支柱部分となる八角形の各フロアには総108体の仏像が安置されているとのことでしたが、ちびっ子たちが早々と最下部まで下りてしまったことで、今回はゆっくり観ることができなかったのが残念。

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ちびっ子たちのおかげで私たちも初参拝を果たすことができた仙台大観音。こちらは「大観密寺」という寺院で、仙台大観音の正式名称は「仙台天道白衣大観音」だということも、恥ずかしながら初めて知ることになりました。仙台市内のどこからでも目に付くその大きさもさることながら、特筆すべきは内部に安置された多数の観音像や仏像の存在。すべてを観るにはどれほどの時間が掛かるのでしょう。マニアならずとも、このスピリチュアルな雰囲気は意外なパワースポットと言えそうです。