東北六魂祭2012

昨年の3月11日に発生した東日本大震災により犠牲となった多くの魂を弔い、東北の元気を発信し、復興へののろしをあげるために開催されるという「東北六魂祭」。その第1回が昨年の7月に仙台で行われたわけですが、すでにご存知の通り、第2回が「東北六魂祭2012」として、今月の26日と27日の両日に、岩手県の盛岡市で開催されることになっています。

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先の震災から4ヶ月ちょっとで開催に踏み切った昨年の東北六魂祭。本当に出来るのだろうかという外野の不安をよそに、見事にやりきった関係者各位の熱意と実行力。初めての開催ということもあり、若干のすったもんだで来場者の皆さまにご迷惑をお掛けしてしまった部分もあったのかもしれませんが、終わってみれば大きな感動と勇気を与えられたと言えそうです。

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驚いたのは、これほど多くの皆さまが私たちの東北に目を向けてくださっており、そして実際に遠方から足を運んでくださったという事実。それを地元の私たちが確実に実感できた東北六魂祭であったと思うのです。

東京から見に来てくださったというご夫婦。静岡から前日入りされたという男性。何人かの来場者と会話を交わしましたが、私自身も観客の1人であるはずなのに、なぜか大切なゲストをお迎えするような気持ちになってしまう不思議な感覚でした。

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第1回の仙台を飛び出して第2回に盛岡で開催するというのには、大きな意味が含まれているのでしょう。昨年の時点で、来年以降も開催したらどうかという話しが出ていることは耳にしていました。

そして開催が決定した盛岡での第2回。ということは、もちろん2回だけで終わることは許されませんので、これは確実に6回は続くという実行委員会の決意の表れなのでしょう。

東北はご存知の通り6県です。すべての県で魂を弔い、すべての県から東北の元気を発信し、そして復興へののろしをあげるために。少なくともそれぞれの各県で東北六魂祭を行うまで、このドラマは続くと考えて良いのかもしれません。感動と勇気は、もっと先まで続くのです。

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再来年は福島でしょうか、それとも青森なのでしょうか。いや、そんな先のことを考えるよりも、まずは今年の盛岡での開催を応援しなければなりません。昨年に仙台でも華麗な舞を見せてくださった「さんさ踊り」の本拠地。宮城に負けず劣らず美味しい食べ物に恵まれている岩手県。東北六魂祭を軸に、世界遺産の平泉を巡るという計画も十分に成り立ちます。

復興はつづく。魂も、つづく。東北の魂を奮い立たせ、この試練の時を乗り越えるために。

これは開催趣旨の一部を抜粋した言葉です。昨年来のご厚情に心から感謝をしつつ、なにとぞ今年も感謝させていただきたい、というのが私たち東北人の気持ちであります。何とか今年も東北六魂祭が成功しますよう。そしてお天道様も見方してくれますよう祈ります。