ゴールデンウィークに動物園とは、まさに絵に描いたようでベタな行楽ではありますが、これには理由がありました。大熊町から仙台へ来ている姪。そしてその妹である仙台に住んでいる姪。たまには二人で飲みにでも行って来ればいいのにと、それぞれのちびっ子を一泊二日であずかることにしたのです。小学校低学年の男子二名。なかなか手強い相手なのであります。
ごめんね~、ほいじゃよろしくお願いします。言うことをきかなかったら、ゴリラのオリに入れてきてもいいからね~、と姪たち。いやいや、ライオンのオリに放り込みますから。
ということで迎えに行ったのが昼過ぎ。川崎町のみちのく湖畔公園というプランも考えたのですが、ところによって雨が降る、という天気予報が気になって、「八木山動物公園」へと決定したのです。
何年ぶりでしょう。少なくとも十年以上は来ていないかもしれません。ここも震災で大きな被害を受けたようですが、職員の方々の懸命な復旧作業により、無事に再開したという話しは耳にしていました。動物たちの表情も、少しだけ心を痛めているように見えるのは気のせいでしょうか。
こうして訪れてみると、私たちにとって「八木山動物公園」は見応え十分の立派な動物園だということをあらためて感じるのです。その規模や、動物たちの種類と数。今日連れてきた二人のちびっ子たちだけでなく、オヤジの私でさえ食い入るように見入ってしまうのであります。
はたして彼らは喜んでくれるだろうかと最初は心配していたのですが、なんのなんの大騒ぎで楽しんでくれました。二人とも初めてではないはずなのですが、アレが見たいコレが見たいと途中で降りだした小雨も何のその。屈託の無い子供たちの笑顔は大人の心を温めてくれます。
園内から見える観覧車に、あれは何?と。あれは「ベニーランド」という遊園地で、君たちがお父さんお母さんの言うことをきいてお利口さんでいてくれたら、夏休みにでも連れてこよう。
無事に復旧できたのは、どうやら職員の方々の努力だけではなく、全国の同業機関からの温かい支援によるものだったようです。いたるところで寄せられている数えきれないご支援。 このようなところでも目にすることになろうとは思わなかっただけに、またもや感動に包まれた一日でした。