燕尾服の合唱隊

先日のお盆で実家のお墓参りを済ませた帰り道のことです。喉が渇いたので飲み物を買うために田舎のコンビニへ立ち寄ると、ちょうどこれから合唱隊の発表会が開かれるようなのです。

すでに本番前のリハーサルが始まっている様子で、何やらソプラノのピ~ピ~した歌声が周りに響き渡っています。なんと、ずいぶん元気の良さそうなメンバーばかりで楽しみです。

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鑑賞は無料だというので、少しだけ観ていくことにしました。ステージ周りは少々汚れが目立つようですが、彼らはこの日のために小さな燕尾服を新調したらしく、実にお似合いなのです。

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4人?でしょうか。カルテットということのようです。この暑い日に、しかも野外リサイタルとは彼らも思い切ったことを企画したものですが、本日の観客は約2名。おそらく宣伝がうまく行き届かなかったのでしょう。ステージ中央の小さく迫り出した部分で「上から目線」なのです。

おっと、リハーサルが終わったようです。いよいよ本番が始まるのでしょうか。さ~て、一曲目には何を披露してくれるのでしょう。少しだけ沈黙の時間が流れます。おや? そう言えば指揮者がいませんね。彼らは、どこからともなく登場するであろう指揮者待ちなのでしょうか。

おっ? あれが指揮者でしょうか? 彼らよりも数段立派な燕尾服に身を包んだマエストロが、なんと空中からさっそうと登場したのです。そして待ちに待った指揮棒が振り下ろされました。

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なつがく~れば おもいだすぅ~♪

はるかなおぜ~ とおいそら~ ♪

実に綺麗な歌声です。

てっきり4人かと思っていたら、隠れていたソプラノが姿を現し、結局は5人でのハーモニーが響き渡る・・はずが、一番左のバリトンがヤル気ゼロです。お腹が減って声も出ないようです。