大内宿への旅 Ⅰ

「あなたたちも一緒に、どこか温泉にでも行きましょうよ~」とカミさん方の叔母夫妻から誘いがあったのが8月の上旬。そうですか。そういうことであれば、プランを練らなければなりません。

以前にも秋田や山形にはお連れしているので、今回は福島あたりにしましょうか。でも、これからの予約で空いている宿はあるのだろうか・・。日夜の宿探しとプラン策定が始まりました。

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福島県南会津郡下郷町大字大内。いわゆる「大内宿」と言われている、江戸時代の宿場町の面影を今もそのままに残している山間集落で、会津西街道または下野街道と呼ばれた会津と関東を結ぶ重要な街道沿いに位置する宿場町です。個人的にも機会があれば是非とも訪れてみたいところでしたので、ここをメインイベントに旅のプランを考えることにしたのであります。

80代が1名と70代2名様を乗せた「シルバー号」が仙台を発ったのは午前8時半。上りの東北道と大内宿近くは渋滞が予想されたため、少し早めに出発して一気に目的地まで行ってしまおうという計画でした。約3時間のドライブに高齢者が耐えられるかどうか少々心配でしたが、途中での休憩も挟みながら、ひどい渋滞にも巻き込まれず、昼前に到着したのは意外でした。

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初めての、そして感動の大内宿。ここは「重要伝統的建造物群保存地区」とのことで何やら難しそうですが、要は市町村が条例等により決定した「伝統的建造物群保存地区」のうち、日本の文化財保護法の規定に基づき、特に価値が高いものとして国が選定したものを指すのだそうです。

残念ながら我が宮城県には該当箇所が無いようですが、秋田県角館の武家町などは同様の選定を受けているようで、伝統的建造物「群」なので一つや二つでは選定されないのでしょう。

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町並みを散策しているうちに、映画のセットにでも入り込んだような錯覚に陥ります。昔の建物をそのまま利用した土産物屋や蕎麦屋などが軒を連ねており、そうそう簡単に飽きることは無いのです。仙台からは決して近くはないのですが、これなら来た甲斐があったと言えます。

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もちろん今の時代は「平成」ですので、ちょんまげを結った武士が歩いていたり、商人が昔の格好をしているわけではありません。しかし、それでも十分に懐かしい「昭和の夏休み」の感覚を取り戻すことが出来るような気がするのです。素晴らしい大内宿の様子は次回も少しだけ。