山形蔵王温泉 高見屋旅館

まさに初夏。梅雨入り前のこの時期が、一年で一番気持ちの良い季節かもしれません。新緑と青い空が目にまぶしく、ここまで晴れ渡ると家の中にこもっているわけにはいかないのです。

久々に「オンセン」ですかね?ということで、目的は昨夜から決まっていたのですが、肝心の目的地が出発ギリギリまで決まらない始末。やっぱり鳴子?いや遠刈田?あ!山形蔵王温泉は?

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回数としては、おそらく鳴子や遠刈田と同じくらい訪れていると思われる山形蔵王温泉。山形蔵王というと、何と言ってもビッグスケールのスキー場が有名で、その昔は私も宮城えぼしスキー場の次に滑ったゲレンデかもしれません。しかし、ここ蔵王温泉も、かなりビッグスケールな温泉地なのであります。

秋田県の玉川温泉に次いで、全国第二位の強酸性硫黄泉だという山形蔵王温泉。何と今年で開湯千九百年だという、想像を絶するほどの歴史を誇る温泉地なのです。で?今日はどの湯に?

大露天風呂はおそらく混雑しているでしょうから、いつも通り共同浴場でと考えたのですが、たまにはのんびりと旅館のお風呂をお借りするのも良いかもねと、「高見屋旅館」に突撃してみました。

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温泉街のてっぺんに位置する高見屋旅館。隣りの「おおみや旅館」には宿泊したことがあるのですが、ここは足を踏み入れることも初めてです。日帰り温泉の案内は出ていなかったのですが、玄関でお聞きしてみると、どうぞよろしいですよと。おそらく宿泊客の様子を考慮しながら、臨機応変に受け入れているのかもしれません。創業三百年近いという立派な旅館です。

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カラダ全体に染み入るようなこの強酸性のお湯。実際にとても酸っぱくて、目に入るとイタタタタなわけですが、かと言って攻撃的なほどではなく、ふんわり包み込むような柔らかさも感じます。

この高見屋旅館は1階と2階にそれぞれ男女別のお風呂が用意され、どうぞ両方のお風呂をお楽しみくださいと、5百円の料金では申し訳ないくらいのお得感なのです。綺麗に手入れのされた館内でゆっくり味わえるお湯。2百円の共同浴場よりも、満足感は高いかもしれません。

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久々に蔵王のお湯を堪能したわけですが、帰りのクルマの中は硫黄臭でプンプン。せっかくここまで登ったのだからこのまま下るのももったいないと、エコーラインを通って仙台まで戻ることに。

3年ほど前に県外の親戚をお連れして以来の「お釜」です。天気が良いとこうも美しいものかと、つくづくお天道さまの威力を感じるのですが、是非この天気が一日でも長く続きますように。