白いたいやき

仙台も新緑の季節を迎える5月頃から紫外線の量が一気に増え始め、街行く淑女の皆様には、日傘はもちろん手袋やアームカバーもその美白を守る必須アイテムとなっているようです。

ところが、世の中には焼かれても焼かれてもその美しい白い肌を保ち続けているという、実にうらやましい面々がいらっしゃるという話しを聞きつけ、さっそく見物に行ってまいりました。

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やってきたのは「白いたいやき尾長屋 国分町店」。「白いたいやき」の話題は今年に入ってから九州や大阪の方からチラホラ聞こえ始め、仙台でもここ1~2ヶ月で何店舗かフランチャイズで出店したようなのです。そのようななか、知り合いの寿司屋の社長さんが国分町に出店したという話しを聞き、伺ってみたわけです。

「白いたいやき」を展開しているフランチャイザーは何社かあるようですが、こちらは福岡県の「株式会社 尾長屋」という会社で、現在のところは仙台で4店舗を有するようです。

三越向いの「かき徳ビル」の角から国分町の方へ入り、一本目の路地を過ぎた右側にお店はありました。場所柄、昼の営業に加えて夜も勝負なのか、営業時間は長そうです。

もちろん、見物だけで終わるはずがなく、しっかり買ってまいりました。自宅に持ち帰り、まずは定石通りオーブントースターで温めてからいただきましたが・・う~ん・・なるほど!

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最初の食感は、ミスタードーナッツの「ポンデリング」のように、『むにぃ~』といった感じで、これは生地の食感が最大の特徴なのですね。「白いたいやき」は生地にタピオカ粉を配合してあると何かの記事で目にしたことがありましたが、まさに白玉粉製などと同じようなもっちりした団子系を感じさせる生地の食感なのです。さらに卵を使わないことによってこの白さなのだとか。

あんこも甘過ぎず、小豆の香りも感じられて最後まで美味しくいただきましたが、やはり普通のたいやきとの違いはこの生地ということになるのでしょう。「鯛きち」系は生地自体に味と香りがあり、サービスでいただける生地の切れ端もなかなか美味しいのですが、「白いたいやき」は生地自体にほとんど味も香りも感じられません。これはこれで新鮮なのかもしれませんね。

これからの季節、たいやき系は苦戦を強いられるのでしょうか。「冷やしても美味しい」と謳ってはいますが、「~やき」という名前自体が涼しそうではありません。いっそのこと夏はアイスを詰めて売り出してはいかがでしょう。日本には昔からアイスモナカという氷菓があるのですから、生地をさらに工夫してモナカ風に焼くことができれば、あとはアイスの調達だけです。