念願の鼎泰豊(ディンタイフォン)エスパル仙台店で小籠包に挑んだ結果

一度だけ行ったぐらいで「台湾!台湾!」と台湾の記事ばっかり書きやがって、すっかり台湾にかぶれちゃってその気になってんじゃねーの?このオヤジ。とお思いの皆さん。まったくその通りです。

旅で訪れたところには、その後も何となく親近感を抱くものです。私の場合は昨年にお邪魔した長崎しかり、そして台湾しかり。特に台湾は実に久しぶりの海外旅行ということもあって、経験したことすべてがとても新鮮に感じたわけです。実際には台湾に対してかぶれるところまで至っていないとしても、旅行前の予習に加えて帰国してからの復習には余念がありません。特に食べ物の復習には。

台北では食べる機会に恵まれなかった鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包。まさに小籠包で世界的に名を馳せる名店とのことでしたが、どうしても時間的に間に合わず、結局は閉店後の台北本店を眺めるに終わりました。しかしながら、考えてみれば鼎泰豊の仙台店があるじゃないですか。昨年にエスパル東館のグランドオープンと同時にお店を構えた鼎泰豊(ディンタイフォン)エスパル仙台店。実際に訪れた知人からは、非常に人気店で常に混んでいるらしいよという話しを耳にしていました。

いずれは行ってみよう。台湾では食べられなかったリベンジを、いずれは。心にそう誓っていたわけですが、意外にもその機会はすぐに訪れました。先週末に念願の鼎泰豊ののれんをくぐったのです。

お邪魔したのは土曜日の16時半過ぎ。極力混んでいないであろう時間を狙ったわけですが、それがたまたま大正解。店内にはいくつかの空席があり、そのまま直行で案内されたことは実に幸いでした。

さてさて。オーダーを任された私。小籠包はもちろんですが、その他にも美味しそうなメニューが目に入ります。まずはもちろん小籠包。そして青菜、揚げ物、チャーハンあたりを攻めてみましょう。

▼ にんにく風味の青菜炒め。歯応えを残した絶妙な炒め加減は文句無しの美味しさ。

▼ 来た~!せいろにも店名の焼印が入った小籠包は6個入り。

▼ とりあえず3人で味違いの2せいろを注文。ウワサ通りに皮が薄くてさすがの美味しさ!

▼ 白チャーハンと言えそうなほど上品なエビチャーハン。しかもこの味付けが絶品!

▼ この類のお店では定番と思われる鶏の唐揚げ。これも絶品でした。

▼ デザートにはマンゴー杏仁豆腐を。想像通りで見た目通りの美味しさ。

やはり事前の評判通り、台北の違うお店で食べた小籠包よりも皮が薄くてツルっとしており、破けないようにと慎重にてっぺんをつまんでレンゲまで運ぶと、具とスープの重さで薄皮がたるむのです。

そんな鼎泰豊の小籠包。レンゲの上で皮をちょっとつまんで少し破り、溢れ出る熱々のスープを先にいただくという作法とのこと。いや~幸せだなぁ。ぼかぁ君といる時が一番幸せかもしれないなぁ。

目の前の小籠包にそう語りかけながら、2個め3個めと箸を伸ばすうちに、あることに気が付きました。2個めあたりからはヤツから溢れ出るスープが熱々じゃない。3個めに至ってはヌルいのです。

はは~ん。なるほど。もちろんテーブルに運ばれた時点では蒸したての熱々なのですが、小籠包は皮が薄いほど冷めやすいのかもしれません。おそらく人それぞれの舌加減にもよるでしょうが、常にやけど覚悟で挑む熱々好きの私としては、やけどに注意するのは最初の1個めだけ。2個め以降はレンゲに移動させずに、タレと生姜でそのまま口へ放り込むほうが美味しい熱さを感じられそうです。

かと言って、中のスープが冷めにくい分厚い皮の小籠包はいかがなものか。要はオーダーの仕方なのでしょう。一人で1せいろを注文して連続して食べるよりも、少し面倒でも何人かで1せいろずつ注文したほうが良いのかもしれません。熱いうちにみんなで食べて、時間差で次を注文しておく。実際に、後で注文したこの日3つめの小籠包は3人で一斉に食べたことにより熱々でいただけました。

念願が叶った鼎泰豊(ディンタイフォン)エスパル仙台店。たしか10年以上前に、仙台駅前のさくら野百貨店の上階に開店したはずで、その際も行こう行こうと思っているうちに気がついたら撤退していたということがありました。時が流れ、おそらく当時と今では「鼎泰豊」のブランド価値は相当に違うことでしょう。仙台からの台湾旅行が身近になったことで、私のように相乗効果も期待できそうな鼎泰豊エスパル仙台店。もちろんパスポートは必要ありませんが、目を閉じればそこは台湾です。

お便り

  1. 台北ガイド より:

    鼎泰豊を体験できたようで良かったです。味比べをしていただきたい他の小籠包があと5箇所ぐらいございますので、是非また台北にお越しください。
    桃園空港から台北駅まで3月末にらようやく地下鉄が開通するようですので、次回は移動も快適なものになると思います。
    生マンゴーかき氷、行列の朝食、ジャージャー麺、鴨肉飯など絶品料理がまだまだございますよ!

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      台北ガイドさん、ご来店ありがとうございます。

      初の鼎泰豊。仙台店での経験でしたがとても美味しかったです。
      一昨年に「台北101」の鼎泰豊で食べたというカミさんたちは、仙台店の皮のほうが少し厚いような気がすると言っているようですが、実際のところはどうなんでしょうね。微妙な差があるのでしょうか。

      >味比べをしていただきたい他の小籠包があと5箇所ぐらいございますので
      あと5箇所?!それはスゴい。小籠包の食べ比べも楽しみたいところですが、おっしゃる通りマンゴーかき氷を始め今回食べられなかった料理も盛りだくさん。次回の台湾は胃袋を鍛えて大きくしてから挑む必要がありそうです。
      桃園メトロ空港線の開通もますます便利になりそうで楽しみですね。

  2. 台北ガイド より:

    仙台の鼎泰豊で食べてないので皮の薄さはわかりませんが、やっぱり鼎泰豊の皮の薄さは他の小籠包屋さんとは全然違います。やっぱりあの鼎泰豊の薄さは特別なんだと思います。
    台北の鼎泰豊では小籠包のせいろを最初に3つ頼んでも一気に来ることはなく、1つのせいろが食べ終わったのを見計らって次のが来ます。オーダーは最初に全て頼みますが、その後オーダーの中身を並び替えて時間差で届くように仕込まれているんだと思います。すごいなーと思いました。

    • ジョン万乃助 ジョン万乃助 より:

      台北ガイドさん、ご来店ありがとうございます。

      お話しを伺うと、鼎泰豊の皮は他店と比べて特別に薄いわけですね。イメージでは中の具やスープの様子がもっと透けて見える感じなのかもしれません。だとしたら、仙台店の小籠包はそこまでではなかったように思いますが、いずれにしても答えは本場で食べるまで楽しみにしておこうと思います。

      >台北の鼎泰豊では小籠包のせいろを最初に3つ頼んでも一気に来ることはなく、1つのせいろが食べ終わったのを見計らって次のが来ます。
      それはスゴいです!まさに熱々を召し上がっていただきたいというお店側の配慮なんでしょうね。最初に出てきた青菜炒めのお皿が温められていたので感心しましたが、小籠包のせいろは2つが同時に出されました。考えてみれば3人で12個では後半戦が冷めて当然ですね。是非とも本場で食べてみたいものです。