懐かしのレコード ウシャコダ 土一揆

今月の初旬、関東に住む友人からメールが届きました。レコード通販のサイトに、ウシャコダの「土一揆」が有ったど!探しったんでながったっけが?メールでも巧みに仙台弁を操る、高校時代の同級生だった友人です。おお!ありがどね!買うがな!こちらも仙台弁のメールで応酬するのが礼儀。

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なんでも彼は彼でちょうど探していた盤があり、そのなかで偶然に見つけたというそのレコードの在庫をわざわざ私に知らせてくれたというわけです。類まれなる優しさを持つ彼。それは高校時代から今もなおまったく変わっていないところにいつも感服しているのですが、驚いたことに彼はその日の夜にわざわざその中古レコード店まで足を運び、在庫確認の電話までくれたのです。まぢがいなぐ、有るようだな。なんとも偶然が重なり、そのレコード店は彼が住む街の近くだったというのです。

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近い親戚より遠くの友人。昔の人はうまいことを言ったものです。その後に私はその中古レコード店へ電話を掛け、指定口座に代金を振り込み、実にありがたく手に入れることが出来た懐かしのレコード。それが、1979年にリリースされたウシャコダのデビューアルバムである「土一揆」なのです。

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実のところ、この「土一揆」に入っている楽曲自体は当時に何度も聴いたはず。バンド仲間の誰かがこのレコードを購入し、楽曲入りのカセットテープが回ってきたからです。その後、彼らのセカンドアルバムである「パワフルサラダ」とサードアルバムの「SOUL TO YOU」は、共にLPレコードを自分で購入して今も大切に持っているわけですが、この「土一揆」だけは残念ながら手に入らず、今もなおCD化はされていないもよう。たまにオークションなどで検索しても売り切ればかりでした。

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おそらく、友人からの連絡がなければ私がこのレコードと巡り会うことは出来なかったかもしれません。そう考えれば、彼の気配りと優しさに対しては感謝の念に堪えないわけです。音楽とは実に不思議なもので、楽曲に耳を傾けるとヤンチャだった当時の情景が次々と思い出されるのであります。

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実に36年ぶりで再会できた懐かしのレコード。もう絶対に、私の手から離れることはないでしょう。