ミルク泡立て器 ハリオ クリーマーキュート

その昔、議論に熱が入ると口の両端から白い泡を出してくる上司がいらっしゃいました。我々は陰で彼のことをカニ長と呼んでいましたが、その状況がどういうメカニズムだったのかは分かりません。ただし、近くに座るとその泡がいつ飛散してくるかが気がかりで、議論には熱が入りませんでした。

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それはともかく、昨年の秋ごろでしょうか。ミルク泡立て器なるものを手に入れました。ハリオ クリーマーキュート CQT-45というもので、すでにお使いの皆さんからも比較的良い評価を得ていた商品です。しかし、なぜ突然にもミルク泡立て器なのか。実は、ネスプレッソを検討していたわけです。

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ネッスルから提供されているカプセル式のエスプレッソマシン「ネスプレッソ」。すでにお使いの皆さんも多いのかもしれませんが、20年来このネスプレッソを買おうか買うまいか、ふつふつと考えていたわけです。その手軽さからは想像できない本格的なエスプレッソの仕上がり。マシンやカプセルのコストも、パフォーマンスを考えれば十分に納得の範囲でした。しかし、問題は使い続けるのか。

特に調理家電分野においては「最初だけ」というキーワードが私を不安にさせます。コーヒーは新鮮な豆でしょ!と思って手に入れた今は珍しいブラウン社製のコーヒーミルや、健康にはやっぱ新鮮な手作り野菜ジュースでしょ!と思って手に入れたミキサーなども、結局は「最初だけ」。置く場所や掃除の手間が面倒となり、今やビニール袋をかぶったまま冷蔵庫の上に鎮座しているのであります。

レギュラーのドリップーコーヒーが常時活躍している我が家で、はたしてネスプレッソはシーズンを通してピンチヒッターと成り得るのか。しかも、エスプレッソはともかくカプチーノやラテはどうするのか。いったいミルクフォームはどうするのか。なぬなぬ?ミルク泡立て器?試してみましょう。

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というわけで、ネスプレッソよりも先に手に入れたミルク泡立て器。濃い目に作った安いインスタントコーヒーに、これで泡立てたミルクを足すとあ~ら不思議。なんちゃってカプチーノにならなくもありません。仕上がりのコツは、インスタントコーヒーをたっぷり使って濃くすることと、ミルクが対流するように底が丸いカプチーノカップを使うことでしょうか。

細かいことを言えば、スチームを使ったようなきめ細かいクリーミーな泡は出来ずに、ラテアートなどはまったく無理な話し。しかしながら、手軽に安くミルクフォームを作るには良い道具で、ココアやロイヤルミルクティなどにも応用できそうであります。

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さて、肝心のネスプレッソはどうしましょう。このままインスタントコーヒーでお茶を濁すのか。それとも念願のエスプレッソマシンを手に入れるのか。いずれにしても「最初だけ」とならないよう、次の標語を考えながら慎重に検討しなければなりません。狭い我が家、そんなに急いでどこへ置く。