乗り味マニアは是非とも注目 新型デミオ登場!

「NEW MAZDA DEMIO COMING SOON」。2週間ほど前でしょうか。表紙にそう書かれた一通の赤いDMが届きました。中には小さな一筆箋が添えられています。「ご無沙汰しております。黒豆号は快調ですか?懲りずに、”New DEMIO” のご案内です。よかったらご覧ください!!

むむむ。差出人はマツダディーラーの担当女史。正確に言えば、元担当。今年の初春に初代アクセラから他メーカーの軽自動車へと乗り換え、それまで十数年続いたマツダの顧客をいったん休止したからです。その理由は実に単純。どうしても軽自動車に乗りたかったこと。そして、見合う軽自動車がマツダには無かったことです。それにしても、なぜ彼女は黒豆号の存在を知っていたのだろう。

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これまで様々なメーカーのクルマを所有しましたが、いわゆる「◯◯党」といった特定メーカーの派閥に所属したことはありませんでした。クルマに限らず、モノを購入する際にはメーカーで決めることをせずに、個々の製品自体を選んできた結果そのようになったのです。しかし、そのなかで偶然にもマツダのクルマは多く乗る結果となりました。カミさんが購入したのは初代デミオだったのです。

初代デミオが登場してから、もう何年経つのでしょう。カミさん専用車とは言え、選定にはもちろん私もしゃしゃり出るわけです。たまたま飛び込みで訪れたマツダのディーラー。真っ赤な初代デミオは収納力が抜群で使い勝手も非常に良かったのですが、3速ATのせいでエンジン音はうるさく、乗り味も今思えば荷車のような雰囲気でした。その次に選んだのは、ブルーのファミリアSワゴン。

初代デミオでは高速道路がツラいということで、カミさん自らが選んだクルマです。トランスミッションこそ4速ATになりましたが、正直なところ私が運転してもピンとくる乗り味ではなかったと記憶しています。そして、その次は2代目のデミオ。少し遊び心を加えようと1.3Lのキャンバストップ。

納車されてから、ちょっと貸してよということで運転した2代目デミオ。ここで衝撃を味わうことになりました。それは今でも鮮明に憶えています。南吉成から折立方面へ下る北環状線の左コーナー。

まるでしっかりとエッジに乗ったスキーのパラレルターンのような乗り味。あたかも後輪に微妙な駆動力が存在するかのようにも感じたのです。これは楽しい!夜にはキャンバストップを全開で走る心地よさも相まって、私は2代目デミオをすっかり気に入ってしまいました。それ以来、私が当時乗っていたシトロエン・エグザンティアブレークのキーをカミさんへ渡し、それと引き換えに私はカミさんの2代目デミオを取り上げてしまいました。無所属だった私は、マツダの乗り味に傾いたのです。

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先週の土曜日から昨日まで、仙台駅前の「アエル」で行われた新型デミオの展示会。新型アクセラの際にも見に行きましたが、少し肥大化してしまったアクセラとは違い、サイズ的にも実に興味をそそる新型のデミオ。プロトタイプとはいえ内外装とも文句のつけようがなく、実に楽しみな車種です。

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クルマは乗ってなんぼ。走って曲がって止まってなんぼです。よって、試乗してみるまでは何とも言えませんが、無所属の私が今もマツダの乗り味や足腰に興味を向けていることは事実であります。

話題の多くが1.5Lディーゼルターボに集まるのは容易に想像できますが、エンジンルームを覗くとパンパン状態で、重量バランス的にはおそらく少しフロントヘビーのような気がします。トルクを活かして楽チンに真っ直ぐ走るには良さそうですが、右に左に人馬一体を味わえるのは軽量な1.3のMTに違いありません。実際に、展示車のMTは吸い込まれるようなシフトフィーリングでした。

「Zoom Zoom」から、近年では「Be a driver」を提唱するマツダ。後部座席に座るには大きなクルマが実に快適ですが、自らすすんで運転席に座るには、楽しくないクルマはまっぴらゴメンです。