先週末に山形市で開催された「東北六魂祭」。行くのは初日。ずいぶん前からそう決めていました。
相当に歩き回ることになるので、次の日から仕事では少々キツいかも。それと、万が一にも当日に行けなくなっても次の日がある、ということからです。そして、２日前に東北六魂祭のHP上でプログラムを確認してみると、なんと！24日のみブルーインパルスの飛行があるとのこと。マジですか！
昨年の福島開催でも素晴らしいアクロバット飛行を披露してくれたブルーインパルス。これはもう、絶対に初日でしょう。ということになったのであります。メイン会場で10時から行われた開会式では、まず全員で東日本大震災の犠牲者に黙祷を。その後、ステージでは東北六祭りのお披露目会が行われるようでしたが、一箇所にジッとしていられない性格の私は、またもウロウロし始めました。
プログラムでは、ブルーインパルスの飛行が１２時半。そして東北六魂祭パレードが１４時半。とりあえず、それらを見逃すわけにはいきません。パレード会場となる大通りに行ってみると、すでに場所を確保している皆さんが少なくありません。むむ？うそでしょ。まだ１１時前だというのに。
うわ・・どうすっぺ・・。これ、もしかしたら観る場所が無くなる？とは言え、今からここにいたら何もできないし、何も食べられない。よし！その時はその時です。やはり祭り一色となった山形市内を、もっと散策して楽しむことにしましょう。というわけで、早めの昼食でお腹を満たしたり、市内のどんどん焼き店を探してみたりと、パレード会場に戻ってきたのが１２時２０分。いよいよです。
今年も「東北の誇り高き魂」をたっぷりと見せていただいた東北六魂祭。圧巻だったのは、やはり地元の底力とも言える山形の「花笠踊り」でした。この日はなんと400人を超える踊り手が集結したらしいのですが、花笠踊りをこの人数で見たのは初めてのこと。鮮やかな衣装や花笠が華麗にシンクロされる様子は、そのボリューム感も伴って素晴らしいの一言です。さすが地元。参りました。
第一回大会の「祈」から、「希」、「福」と続いた今年のテーマ文字は「起」。思えば、あの東日本大震災から４ヶ月後に行われた第一回仙台開催。そんなお祭りが、本当に出来るのだろうか。皆が半信半疑でした。結果、初めてということもあって上手くいかない場面もありながら、まだまだ情緒不安定だった私たちを大いに勇気づけてくれたのです。あの時に仙台へ駆け付けてくれた東北各地の祭り人。遠方から見に来てくださり、仙台開催を応援してくださった膨大な数の来場者の方々。少なくとも私は、そのことを絶対に忘れない。だからこうして今は東北六魂祭の続きを追いかけるのです。
今年も素晴らしい盛り上がりを見せた東北六魂祭の山形開催。来年は秋田開催、そして再来年は青森開催。それで東北の六魂が一巡し、このドラマは完結に向かうのかもしれません。いや、また振り出しに戻るのか。そして仙台開催のリベンジはあるのか。その筋書きは誰にもわかりません。
